松田が残していった厄介者 5【降谷零/安室透】

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こんな憂鬱な日曜日があるだろうか



昨日も憂鬱だったけど、今日は次元を超えてる









外は土砂降りだし



適切な処置のおかげで足の痛みはだいぶ引いたけど、“激しい運動はするな、普通に生活しろ”とのこと



そんなパパは今日もいない






何をするにもやる気も興味も湧かない









なんとなくでテレビをつけてみるけど特に面白い番組も無い








.....部屋に戻ろっか





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それからしばらくスマホで動画を見たり、昼寝をしてみようとしたり、日記を書いてみようとしたりと、様々な事を試した



が、なかなか進まない時間








少し早いけどお昼ご飯にしようかとリビングに向かう









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.....あれ？


リビングのドア、さっき閉めたっけ？


開けっ放しで出たと思ったんだけど....








ガタッ









部屋の中で物音がしたのと同時にドアを開ける







『パパ！帰ってきたなら一言かけて.......よ.......？』









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え.....誰？









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中にいたのは見知らぬ男性で、リビングの荒れ具合によると






『......空き巣ですか！？』






そう叫ぶと急に慌てたようにキッチンに向かう男性


私は私であまりの驚きに動けない


それにしても顔丸出しって不用心すぎやしないか


手に持っていたスマホで、急いでパパに電話をかける




こういう時、110番が頭に浮かばないのは吉か凶か









プルルルル









早く出て....









男「う、動くな！」


『！？』








鋭い刃がこちらを向いてさすがに恐怖する









プルルルル



もうなんでこんな時に出ないのよ！








どうしよ


どうしよどうしよ








男「携帯を下ろせ！」


降谷 “.....なんだ”








片耳にそれぞれ異なった男性の声と、向けられた包丁に、何を優先させればいいのか分からなくなる








降谷 “おい、どうした”


男「早く下ろせって！聞こえなかったか！！」


降谷 “......今のは誰だ”









私が固まっている間に、振りかざされた刃物








降谷 “A！状況を説め....”






パパ......助けて







頑張って絞り出した震えた声は、落としてしまった携帯に届いただろうか

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