松田が残していった厄介者 5【降谷零/安室透】

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『でも....ブルーのやつが欲しかった』


降谷「....お前な....」






突き刺さる視線に慌てて、スマホを自分のポケットに入れる








降谷「....何が食べたい」


『え？』


降谷「そろそろ昼だ、食べたいものはないのか」


『でも、病院でご飯用意してくれるんじゃ....』


降谷「俺がそんな事も知らずに聞いていると思うのか。それとも、俺の料理が病院の物に劣るのか」


『そ、そうは言ってないじゃん！』


降谷「それで。どっちが食べたい」


『そりゃ...もちろん.....』








そんなの分かりきってる

その上で聞いているとしたらあざとい







『....パパのがいい』


降谷「....また肉じゃがか」


『今日は親子丼がいい』








.....なんとなく


一瞬驚いたように見えたパパの手が優しくに頭に触れる








降谷「分かった。それまで友達と連絡でもとってろ」


『....あ、ありがとう！』







大分遅れた感謝の言葉はあまりにもぎこちない









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蘭ちゃんと園子ちゃんにからはこの二日間の間にたくさんのメッセージが送られていた



それに返信してもなかなか返事が来ない





『....まぁしょうがないか.....』





時間的に今は4限

授業中だろうから当然だ









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ーーーーーーー佐藤sideーーーーーーーーーーー


目暮「長野で無事保護されたそうだ。今は病院で安静にしているらしい」


佐藤「どこの病院ですか！容態は安定しているんですか！」


目暮「残念ながらどこの病院かは情報が下りて来ていない。健康状態は思っている以上にダメージは少ないそうだ」





.....というのはいい知らせだけど





佐藤「....どうしてどこの病院か分からないんですか？また公安部ですか！？ 一体なんなんですか！目暮警部は何かご存知なんじゃないんですか！？」


目暮「佐藤君！」


佐藤「....失礼しました」






心のもやとは裏腹に綺麗に晴れ渡る空が窓から覗けて眩しい







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高木「佐藤さーん！これからお昼一緒にどうですか！」


佐藤「....そうね」

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