225 降谷side ページ25
若干の苛立ちを覚えつつも、元気そうな姿への安堵が勝り、夜風のもとで携帯を取り出す
降谷 「今回は本当にありがとうございました」
黒田 “あの娘は我々日本警察の最優先事項の一つだ。私も立場として当然の事をしたまでだ。“
降谷 「見たところ、特に大事には至らなかった様ですが、明日都内の警察病院に移して数日は様子を見させるつもりです。これに関しての手続きは済ませてあります。」
黒田 “分かった。これからもしっかり頼む”
・
・
・
・
・
・
降谷「様子は」
風見「元気そうです。20分程前にお休みになられました」
病室の前に立つ風見に缶コーヒーを渡す
風見「降谷さん、明日は出来るだけAさんと一緒に居てあげたらどうでしょうか」
降谷「....なぜだ、それならお前の方が適任だろ」
ドアに手をかけるが、開けずに聞き返す
風見「Aさんの好物のものを作ってあげる等はいかがですか?きっとお喜びになると思いますよ!」
降谷「....答えになっていない」
風見「....降谷さん、降谷さんが誰よりもAさんの事を気になさっているのは我々皆分かっております。それは国を守る警察官としてでは無く、立派な“父親”としての顔ですよ」
どこにそんな根拠があるのかと、少し息を吐く
風見「ですから、私が既に、Aさんは眠っているとお伝えしたのにも関わらず、病室に入ろうとしているのではありませんか?」
降谷「.....」
風見「自分の目で確かめたい、あんな事があっての直後の“娘”の状態など、親ならば誰しもが自ら確認したいと思うものです」
降谷「.....それが明日とどう関係がある」
風見「大事な“娘”が森を彷徨って死の淵まで辿ったとなると、“親”としては長過ぎた不安が明けたのちは、出来るだけ側にいたいと思うのが当然です。仕事は我々に任せて、お互いの時間をゆっくり取り戻してください」
降谷「....お前も早く休め」
起こさないようにそっと扉を開けた
1742人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
故哀(プロフ) - 更新ありがとうございます!!私は読ませて頂いている立場なので、どちらでも作者様のお好きな方にしたら良いと思います!!どっちになっても楽しみにしています! (2021年6月15日 0時) (レス) id: ff320ab344 (このIDを非表示/違反報告)
みにわ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも陰ながら応援しています。何回もこの作品は読ませていただいてとても好きな作品です。サンプルを読ませていただきリバイタライズもとても楽しみにしてます♪是非更新よろしくお願いします!! (2021年6月14日 23時) (レス) id: a8cfd4ab6b (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - リバイタライズ読みました!前の作品も読みやすく面白くて最高と思ってたんですがリバイタライズが圧倒的に良すぎて書き直しが読みたいです(笑)心情とか描写がもう…!語彙力が無さすぎて上手く伝えれない、、、。毎回更新の通知が来るのが嬉しくてたまらないです、、 (2021年6月14日 20時) (レス) id: 152376b941 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - やっぱり続き読みたいです!! (2021年6月14日 20時) (レス) id: ba820af92f (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 読みました!前より面白くなってるので、書き直しがいいです! (2021年6月14日 16時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rin. | 作成日時:2018年7月12日 15時