18 刀剣女士、故郷だよ。壱 〜偶然か必然か(1)〜 ページ21
貴方「じゃあ、遠征行ってきますね。異常があったら連絡します」
主「ん。1日経ったら私からも連絡するから、そうしたら帰ってきてね」
貴方「御意。では、行ってきます」
獅子「いってらー!気を付けろよ!」
清光「無事に帰ってきてね」
出陣の時と同じく、眩い光に包まれた
目を開けると、そこは、私が元々通っていた高校の前で、下校時刻だからだろう、多くの生徒が行き交っていた。
物陰に隠れて服装を変化させる。黒のスキニーパンツにスニーカー、パーカーでショルダーバッグなら怪しまれないだろう
髪色が少し変わってるとは雖も、私が死んだ次の年なら友達もたくさんいるから見つかると厄介だな、、
足早に学校の前を通り過ぎようとした……ところで私は学校の塀をみて足を止めた。正確には、学校の塀に張られた横断幕を見て立ち止まった。
その横断幕には、
『総合体育大会 女子剣道部 団体戦 2年連続全国大会出場』
と書かれていた。
貴方「今年も出場できたんだね……おめでとう」
涙がこぼれそうになるのをグッと堪える。
私の代は私と夏希の2人だけ。つまり、去年の夏、私が死んでから夏希は唯一の3年生として部活を引っ張ってきて、全国大会出場を決めたらしい
やっぱり、夏希は凄いよ。
さて、そろそろ行くか。誰かに会わないうちに
踵を返して歩き出した途端、誰かにぶつかってしまった
貴方「すみませっ、ごめんなさい」
??「いえ、こちらこそごめんなさい!」
この声って……嘘。
どうやら私は、この世で会いたいけど会ってはいけない人にぶつかってしまったらしい
??「雪……!?」
目の前の少女の茶色の目が大きく見開かれている
そりゃ、そうなるよな。死んだはずの友人に瓜二つの人がいたらさ
貴方「雪……?さあ、人違いじゃないですか…」
そそくさと逃げようとすると、手首をガシッと掴まれる
痛ってえな流石全国大会出場の大将。めっちゃ痛い
夏希「名前!名前だけでも教えてください!」
今にも泣きそうな顔で言ってくる。……だから、会いたくなかったんだよ
貴方「……さくらです。では」
夏希「待っ」
今度こそ逃げた。ごめんね、そんな顔させたくなかった。
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夏希
夢主の中学校からの親友。中学から同じ部活だった。過呼吸の時に「死ぬな!」って言ってた友人1はこの子です。
茶髪(地毛)のポニーテールに茶色の目。
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作者名:リムアクア | 作成日時:2019年8月1日 22時