15 刀剣女士、記憶を見て ページ18
初陣にでて鶯丸さんに話を聞いてもらった日の夜、私は妙な夢を見た
それは、転生前の記憶。私が小さい頃ーーー小学生中学年くらいのころだろう
都合の良いことに、大事な部分が聞こえなかったり、見えなくなったりしていた。
でも、”それ”を思い出すには充分だった
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何処かの道場の一角で、剣道着姿の少女と老人が話している
少女は、何かを指差しながら、興奮気味に喋っていた
貴方「じいちゃん!これ!何?すごいキレイ!!」
祖父「それはな、ーーーーだよ。我が家に代々伝わる家宝だ」
貴方「かほー?寝て待つやつ?」
祖父「そいつは別の”かほう”だな。今言ったのは、家の宝の方だ」
貴方「ふーん……。代々伝わるってことは、いつか私が受け継ぐの?」
祖父「そうだな。いつか、使えるくらい強くなったら雪にこれをあげよう。さて、稽古するぞ」
貴方「本当!?じゃあ、稽古頑張る!」
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この道場は、我が家の道場だ
そして、老人は私の祖父で、少女は幼い私だ
この記憶は、私の記憶だ。他の誰でもない私の記憶
なんで、今まで思い出さなかったんだろう
こんな大事なこと、なんで忘れてた?
私が強くなったときーーーー中3で、全国大会に個人出場したときーーーーじいちゃんは、何を渡してくれた?
私は何を受け継いだ?
受け継いだのは……今の私の本体ーーーー桜雪月だ。
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作者名:リムアクア | 作成日時:2019年8月1日 22時