剣道女子が死んだら刀剣女士に転生した件について (ページ16)

今日:14 hit、昨日:3 hit、合計:50,789 hit

13 刀剣女士、追及されるページ16

鶯丸「さくら。今時間あるか？」

初陣から帰ってきて、爆睡して、夕ご飯を食べて読書をしていると、昼と同じように鶯丸さんが部屋に来た

貴方「どうぞ～。今回は1人なんだ。珍しいね、どうしたの？」

パタンと本を閉じて鶯丸さんの方を向く。鶯丸さん、君の目は何を捉えてる？

鶯丸「たまには悩める新刃の話でも聞こうかと思ってな。あと、幾つか聞きたいことがある」

いつも通り微笑みながら言う鶯丸さんの言葉にドキリとしたのは言うまでもない

つか何聞くの。え、バレてる？

貴方「……戦闘中の、気づいてたんだ。悟られないようにしていたんだけどな～」

鶯丸「無自覚しれないが、敵を斬る度に苦しそうだったからな。ただ息が上がっているのかと思いきや、涙も流しているときた。……ああ、汗だなんていうありふれた言い訳は無用だぞ？」

考え読まれたァァァァァ！！

貴方「取り敢えず、どうぞ。座って」

鶯丸「単刀直入に聞くが。さくら、お前は本当に記憶がないのか？」

かーなりスパァァァンって斬り込んでくるね

貴方「ああ、それは本当だ」

動揺をなるべく悟られないように答える。まあ、私の転生前の記憶はあるけど、本体の刀に関する記憶はないからあながち嘘ではない。

鶯丸「ふむ、そうか……。かなり感覚が人間に近いものだから何かあるのではと思ったんだがなあ」

大当たりだよ、鶯丸さん

鶯丸「最近、今から約200年ほど前の小説を読むのにはまっているんだｰｰｰｰらのべといったかｰｰｰｰまあ、名前はどうでもいい。これがまた面白くてな」

鶯丸さんラノベ読んでんの！？初耳なんだけど！？

鶯丸「小説はその時の人々の言葉が知れてとても面白い。さくらも読書家だからわかるだろう？」

それな。私も古典文学とか読むの好きだからな～

鶯丸「あとな、らのべには異世界転生の物語が沢山あるんだ」

おっと……？待て？特定されてる？

鶯丸「さくらの口癖には、登場人物の喋ってる言葉が沢山ある。だから、さくらは約200年ほど前の人間で、転生したんじゃないかと思ってな」

誰だよ鶯丸さんにラノベ薦めたやつ！(主です)
大当たりだわ！

……まあ、バラす気はないけどね

貴方「鶯丸さん、幾らなんでもそれは有り得ないと思うンだけど……。でも、もしかしたら、私は美術館に収蔵されてたンじゃなくて、個人の家にあったのかな。そしたら、約200年ほど前の言葉使っててもおかしくないとは思うんだが」

苦し紛れだが、納得してくれるか？