#50 ページ13
裕翔くんに言われたことを、私は心の奥底に閉まった。嘘に決まってる。
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伊野尾「Aちゃん!いらっしゃい、」
クシャッと笑いながら、来てくれたんだ〜なんて嬉しそうに。
久しぶりに来た伊野尾さんのお店は、閉店後で静かだった。
雑誌に載って以来、予約もなかなか取れない人気になって…予約の電話をした時。閉店後おいでよ。なんて言ってくれて。
伊野尾「最近、予約いっぱいでありがたいんだけどさ、」
「大変だよね、」
伊野尾「そろそろバイト雇うかなぁって迷ってる」
「バイトかぁ…、確かに、バイトさんいた方が伊野尾くん的にも負担が減っていいかもね?」
伊野尾「Aちゃんやってくれない?」
「へ?」
伊野尾「この前、裕翔のパン屋行ったら辞めてたからびっくりしたよ、」
「あぁ…、」
伊野尾「何があったのかは聞かないから安心して?笑」
伊野尾くんのお店でバイトなんて。そんなことしていいのか。
「少し考えてもいい?」
伊野尾「うん、ゆっくり考えて?」
「ありがとう…、」
伊野尾「はい、これ。… お客さんに出せない形崩れちゃったやつ、」
「ありがと、」
プリンアラモード。可愛くて、美味しかった。
伊野尾「また来てね、」
「うん…、またね。」
お店を出ると、やっぱり。
糸がほつれるように涙が零れた。
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作者名:莉音 | 作成日時:2019年1月9日 11時