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31love ページ32

拓弥side


でも、それは恋愛感情じゃない。

きっとこれから先もその方向に走ることはない。






俺にとってAへの“特別”はそういう特別じゃなくて
出会ったことのない系統の女を知って

 
 
今までにない感情を抱いてる。それだけだ。





ただただ真っすぐで一生懸命なAを見ていると
どことなく気持ちが上がる。





 
俺には到底出来ない事をさらっとするAが羨ましい。



 



………俺とは全く違う光る物を持ってるAに目が離せない。

 





多分それだけなんだと俺は思う。
 
 
いっつも何であんなにも自分に素直に生きれるんだ?

 
自分に正直で嘘をつかない優しさがあるんだ?





海「……お前、もしかして気づいてなかったのっ!?」

拓弥「………何が?」


海「Aちゃんってすっごくモテるんだよ。」

 
拓弥「…………は?」


 
いつでも海の言うことはおかしい。
急に俺がAの事好きだとか、Aがモテるとか。

 

俺にはどうでもいいだろ。あいつがモテようがモテまいが。


 



海「ほら、Aちゃん他の人には敵わない位の可愛さ
 
 持ってるじゃん?顔面偏差値ちょーぜつ高いし。
 あんなに可愛いのに、一瞬綺麗になったり、何だろう。





 あの、憎めない天然な性格かな〜?」



 


海「だから、こーんな小さい時から告白されまくってた。


  ……まぁ、真美も可愛すぎるけどっ!!」


 
 
必死に説明する海。

こーんな小さいって……、腕の位置低すぎだろ。

てか、さりげなくシスコン感出すなよ。(笑)


 



 
本当そんなに妹大好きだから真美に嫌がられるんだよ。

……ま、でも妹も妹で海の事お兄ちゃんとして
いい人だって昔から言ってたし。


 

兄妹の癖して仲良いんだよな。



 

拓弥「……へぇ。」


海「えっ、何?気にならないの?」





……別に…、気にならない訳じゃないけど、
好きじゃねぇし。





拓弥「好きじゃねぇ。」



 
 


…………でも、




 





 

 
 
 
 
 
 
 

 
 

 



 
拓弥「……可愛い…。」

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作者名:れんちゃむ | 作成日時:2017年8月27日 0時

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