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拓弥side




ピーーー


 
集合の合図と共に走り出す部員。
輝く太陽が眩しいくらいの朝。

 

…朝練って、朝から汗かいて嫌なんだよな、


 

そう思いながらタオルで汗を拭く。



海「拓弥、お疲れ。」


拓弥「おぉ、」
 
海「拓弥さぁ、何か今日の練習ぼーっとしてなかった?」


拓弥「え、そう?悪ぃ」


 

同じサッカー部で、幼馴染みの小笠原海。
いつめん、ってよりは本当ただの親友みたいな。



 
海が言ってるぼーっとしてたのは


 




 
……きっと、Aの事考えてたからだと思う。



 
なんか妙に昨日からあいつのことが頭から離れなくて
練習中も時々頭にAが過ぎった。






ふと、Aの事を見たい。なんて感情が
俺に迫ってきてグラウンドからでもはっきり見えるAの
教室に目線をやる。


 



………え、………。



 
「…………っ、…」




………Aがこっち見てる…?


しかも、



 


………何なんだよ、その顔。




何でそんな苦しそうな顔してんだよ。
俺の顔見てる癖して何で………、



 

俺はそこで




 


………優しく、微笑み返す事しか出来なかった。



 

でもAはいつも以上に柔らかい笑顔で
俺を見つめて戻って行った。



 

Aの姿がきらきら輝く太陽に反射して上手く見えない。


けど、その明るさはとにかく綺麗で見惚れてしまった…。



 


 
海「……拓弥。」


拓弥「……おわっ………!」


 

もう、とっくのとうに話終わった海から急に
声をかけられて真面目に驚いた。




海「あれって、Aちゃんだよね?」


拓弥「お前、A知ってるの?」


海「あぁ、俺の妹の幼馴染み。」



 
 
…………マジかよ、真美の?


自分の幼馴染みの事まだ知らないことあったんだ(笑)







え、じゃあ俺より先にあいつを知ってたってことか…?





海「拓弥ってさぁ、……………Aちゃんのこと、好きでしょ。」







………は…?いやいやいや。
 

拓弥「ありえない。」

 

俺があいつを?Aの事好き?
 
無理だ。ありえない。想像すら出来ない。



 


Aは、俺にとって今までの女の定義をぶち壊した
やばい奴ではあるし、



 
感情を素直に出せるAに憧れも抱くし





ある意味、特別な存在であることにはちがいない。

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作者名:れんちゃむ | 作成日時:2017年8月27日 0時

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