標的35 仲直りしようぜ−２ ページ47
麗羅視点
あたしは正直に話した。自分はトーマで、雪の守護者だと云う事を。
言う必要は 無かったのに、ローシさんの事も、おしゃぶりの事も話した。
……イタリアにいる時から、実はスクアーロさん達が暗殺部隊だと知っていた事も。
話し終えた後、あたしは深々と頭を下げた。
騙していてごめんなさい。
するとスクアーロさんは、大きく溜息を吐いた。
びく、と緊張で身体が震える。
「顔を上げろ」と言われて上げると、スクアーロさんは困った顔をしていた。
｢お前なぁ。
何をそんなに畏まってんだぁ？
つか、何に謝ってんだぁ？｣
｢だ、だって、あたし、ツナ君の雪の守護者ですよ？
敵だったんですよ？
正体隠して、スクアーロさんにも矛先を向けたんですよ？｣
｢だから何だ？
お前は沢田の守護者だった、俺はザンザスの守護者だった。
それだけの話じゃねーか。
最初から俺らの事を知っていた事には驚いたが、そうだったのかで済む話だろ？｣
あまりにもスクアーロさんが気にしていなさ過ぎて、思わず目が点になる。
あたしの考え過ぎだったのだろうか。
あれ、あたしの方が間違っていた？
暗殺部隊何て仕事をしている位だから、人間関係もシビアだとばかり思っていた。
何時でも命を狙われかねない立場。
信用出来ない、一度敵になった相手とは仲良くなれないとばかり思っていた。
だけど、そうでも無いのだろうか……？
きょとんとしていると、スクアーロさんに手招きされた。
「座れ」言われた通りにベッドの横にあった椅子に座ると、スクアーロさんの手が伸びて来た。
｢えっと、スクアーロさん？｣
｢仲直り、するんだろぉ？
まあ、俺からしたら、仲直りも糞も無いけどなぁ｣
スクアーロさんの手が、あたしの頭を優しく撫でる。
ああ、この感じだ。
忘れる訳が無い。
あたしが眠れる様に、あの日してくれたのと同じ、温もりを感じる。
面と向かって話したのは、イタリアぶりの筈なのに。
スクアーロさんの温もりを感じたら、どうしてだろう、あたしは酷く安心していた。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
