標的33 ごめんな−１ ページ40
トーマ視点
硬い地面に静かに下ろされて目が覚めた。
確かボクは、マーモンが体育館に幻覚を張ろうとする傍らで無効化したせいで、ベルフェゴールの膝蹴りを食らったんだ。
それ程強い力で蹴られた訳では無いのに、未だ鳩尾が痛い。
閑話休題。
拘束もされていないので起き上がろうとして、止めた。
すぐ側からザンザスの声が聞こえる。
ボクは眠り続けている振りをし、会話に耳を傾けた。
｢嘸かし、いい気味だろうな……俺と老い耄れは、血なんて繋がっちゃいねぇ！｣
憤怒に満ちたザンザスの声だ。
ぽたぽた、と恐らく血液だろう液体が落ちる音も聞こえる。
既にボンゴレリングはヴァリアーが揃えて、ザンザスが大空のボンゴレリングに拒まれていた。
スピーカーからスクアーロ声が響く。
確信はしていたが、それでも彼が生きていた事に安堵する。
スクアーロはザンザスの秘密を語り始めた。
ザンザスと九代目の間に血縁関係は一切無い。
それでもザンザスは九代目を信じ、十代目になる事を疑わなかった。
だが、ある時真実と、血の繋がりが無ければ後継者として認められないと云う事を、知ってしまったのだ。
ザンザスに後継者の資格が無いとして、ヴァリアーの敗北が決定する。
だが、ザンザスは主君とその関係者を皆殺しにする為、総勢百名もの隊員を此方に向かわせていたらしかった。
マーモンの細工によって、観客席からリボーン達が加勢する事は不可能。
更に百名と云う膨大な人数に、主君達だけでは無くボクまでもが絶望した。
ローシさんから聞いていた人数の二倍はある。
致命的なイレギュラーだ。
(ローシさん、どうするんだ！？
百人なんて、幾ら『あの人』でも……)
《よく考えろ。
イレギュラーはこれだけでは無かった筈だ》
脳内で訴え掛けるも、ローシさんには微塵も動揺した様子が無い。
その確信は一体何処から来ているのか。
更に問おうとした処で、百名の隊員を倒したらしいランチアが駆け付けた。
驚く一同に代表して、マーモンが「何故だ」と尋ねた。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
