標的27 方法は問わない−１ ページ26
トーマ視点
｢大空戦を行いますので、必ず二十三時に並盛中学校の校庭までお越し下さい。
貴方は現時点では沢田綱吉氏の守護者と見做しております。
来なかった場合は沢田綱吉氏を失格とし、ザンザス様の勝利が決定しますので、悪しからず｣
昼間、ボクの家に訪れた一人のチェルベッロは、淡々と指示と共に脅しを掛けた。
言うだけ言って帰ろうとした彼女を、『麗羅』であるボクが引き留める。
何故ボクが以前いた場所を知っていたのか。
何故フランを巻き込んだのか。
褐色の細い腕を掴み、畳み掛けて問い詰めるボクに、しかし彼女は全く教えてくれなかった。
チェルベッロが発した答えは、「管轄違いなので申し上げられません」だけだった。
確かにチェルベッロが無数に存在している事は認めよう。
だが、だからこそ その台詞が嘘である事はすぐに分かった。
クローンと呼ばれても差支えの無い彼女らは、此方のプライバシーや現実性有無に関わらず何でもござれだ。
現に今、ボクの家の住所も知られているし、僅か十数時間で校舎を大改造して戦闘フィールドを作ってしまう技術もある。
『管轄違い』などと人間味のある無責任な言葉は、彼女らには酷く不釣り合いのように思えて来る。
そんな不釣り合いな言葉を使ってあしらわれたのは、何方のボスが十代目になろうとも、ボクが守護者の一人である事は変わらないからだろう。
チェルベッロは、ヴァリアーを贔屓している機雷がある。
聞いたのが山本辺りならば、わざわざ『管轄違い』などと下手な嘘を吐く必要が無いのだ。
「それでは失礼致します」
自らの腕からボクの手をそっとどかすと、チェルベッロは一礼をして帰って行ったのだった。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
