鈍感ときどき狼_riku.a_ ページ22
『ねぇ何してるの』
「んー、LINE」
『誰に?』
「んー内緒」
『どんな用事なの?』
「ご飯行きましょーって」
『あっそう』
「んーなんて送ろうかな」
『普通に誘えば?』
てか、なんで彼女のあたしが彼氏がどこの誰かも分からない人のお誘いのメールの内容を考えないといけないわけ!?
折角 珍しく二人とも休みだからお家デートなのにさ.....
この天然たらしめ...。
「できた!よしっ、そーしん!」
《ラインッ!!》
『あ、LINE...って陸?笑』
「早く返事返して」
『はいはい...行きましょう。っと』
《ラインッ!!》
ご飯に誘うって私かい!笑
目の前にいるのにわざわざLINEって...
あんなに悩んでたのに
「今晩 ご飯に行きませんか」って笑
なーんだ、ヤキモチ妬いて損した...笑
「ヤキモチ妬いてたんだ?」
『えっ?』
「声に出てたよ」
『......別に...ちょっとだけだし』
「かわいいー!あー、だめやばい」
『ちょっ 陸!?ご飯行くんでしょ?』
「まだ15時だしー、それに予約してるのは21時だからだいじょーぶ♡」
『大丈夫じゃないって...ちょっと!』
「だめだめー、陸くん もー限界だからね♡」
『おろせっ!ばか陸!!』
「はい、もう優しくしないからね?」
『それはやだ!明日 仕事だし!』
「ワガママは受け付けません♡
忙しくって久しぶりなんだから覚悟してね?」
誰ですか...陸の事を天然の鈍感だ。なんて言った人は......
そんなの嘘ですよ...
天然ではあるけど、全然 鈍感なんかじゃない!
というか、普通に狼だし!犬じゃない!
ワンコっぽい時もあるけど!狼すぎ!!
りっくんふぁんの女達よ、きけ!!
りっくん、やさしー!!とか、無いぞ!!
「あれ?何考えてんの。案外余裕そうじゃん」
『ちがっ...って陸!ほんとにまって!』
「んーやだ♡後でちゃーんとお風呂も入れたげるから、ねっ?」
『ねっ?じゃないって!!
まじで、信じられないから!いっつも言ってるそのセリフ!!』
「えー、そんな事ないよー」
『あー、もう!明日 仕事なんだからそれ考えてよね!?』
「わかってるって!それじゃいただきまーす♡」
まぁ、こんな感じで陸に振り回されるのも悪くない。なーんて思っちゃうのは
惚れた弱み...ってやつなんでしょうね笑
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作者名:石榴 | 作成日時:2018年9月22日 22時