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「俺さ...やっぱり隣りはどうしてもAじゃなきゃダメみたいだわ」
『何言ってんの...』
「今まで何人も付き合ったけど、その度になんか違うな、って思ってたら振られてばっかでさ」
「振られたー!って言ったら笑って慰めてくれるAにめちゃくちゃ安心してさ。
最近 ずっと避けられてて気づいたんだ。
俺の隣りにいて欲しいのはAなんだって」
『なに、言ってんの...ばか』
「ごめん、気づくのが遅かった」
『遅すぎるよ、ばかじゃないの!
ほんっとばか!昔っからばかなんだから...』
「泣かないでよ、A。Aに泣かれるのは苦手。どうしたらいいか分かんなくなるから」
『こーゆー時はっ!デキる男は!黙って!抱きしめるのっ!!』
《ギュッ》
「ごめん、A。ずっと大好きだよ
これからも俺の隣りで笑ってて?」
『当たり前じゃん...』
「あーーー!!やばい!めちゃくちゃドキドキしてるし、心臓 バクバク言ってる!笑」
『心臓 うるさすぎ笑』
「あー、やばいね。Aの事抱きしめてる笑」
『何がやばいのさ』
「んー、多分 Aが俺の事好きになった時よりも前からAの事好きだったんだな。って思って、やばいな。って」
『いつからよ?』
「多分 最初にあった時からかも。一目惚れってやつ?」
『もしかしたら、私もそうかもね。
気づいてなかっただけで...笑』
龍「あ、やっと引っ付いたんだ?遅すぎね?」
『りゅー!!!ありがとう!!!』
「あっ、こら!龍に抱きつくなっての!!」
『やだやだ!龍ちゃんは私の天使なんだから!!』
「まぁ、キューピットではあるけど..笑」
龍「俺を挟んで喋らないで...」
【幼馴染み】という薄くて厚かった壁は、思ってたより脆くて簡単に壊れたけど
今度は【恋人】と、いう
今と大して変わらない関係ではあるけど、それよりもずっと、ぎゅっと、しっかり繋がってて安心できる。
何よりも、大声出して自慢したい位嬉しいし、胸を張って 隣りを歩けるのが嬉しい。
幼馴染みは、最高の彼氏になりました。
勇気さえあれば、壁はいくらでも壊せる。
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作者名:石榴 | 作成日時:2018年9月22日 22時