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▽▽ ページ11

「俺さ...やっぱり隣りはどうしてもAじゃなきゃダメみたいだわ」









『何言ってんの...』






「今まで何人も付き合ったけど、その度になんか違うな、って思ってたら振られてばっかでさ」








「振られたー!って言ったら笑って慰めてくれるAにめちゃくちゃ安心してさ。
最近 ずっと避けられてて気づいたんだ。
俺の隣りにいて欲しいのはAなんだって」







『なに、言ってんの...ばか』





「ごめん、気づくのが遅かった」








『遅すぎるよ、ばかじゃないの!
ほんっとばか!昔っからばかなんだから...』





「泣かないでよ、A。Aに泣かれるのは苦手。どうしたらいいか分かんなくなるから」





『こーゆー時はっ!デキる男は!黙って!抱きしめるのっ!!』





《ギュッ》
「ごめん、A。ずっと大好きだよ
これからも俺の隣りで笑ってて?」








『当たり前じゃん...』









「あーーー!!やばい!めちゃくちゃドキドキしてるし、心臓 バクバク言ってる!笑」






『心臓 うるさすぎ笑』








「あー、やばいね。Aの事抱きしめてる笑」





『何がやばいのさ』









「んー、多分 Aが俺の事好きになった時よりも前からAの事好きだったんだな。って思って、やばいな。って」







『いつからよ?』








「多分 最初にあった時からかも。一目惚れってやつ?」







『もしかしたら、私もそうかもね。
気づいてなかっただけで...笑』









龍「あ、やっと引っ付いたんだ?遅すぎね?」





『りゅー!!!ありがとう!!!』




「あっ、こら!龍に抱きつくなっての!!」





『やだやだ!龍ちゃんは私の天使なんだから!!』




「まぁ、キューピットではあるけど..笑」




龍「俺を挟んで喋らないで...」







【幼馴染み】という薄くて厚かった壁は、思ってたより脆くて簡単に壊れたけど
今度は【恋人】と、いう
今と大して変わらない関係ではあるけど、それよりもずっと、ぎゅっと、しっかり繋がってて安心できる。





何よりも、大声出して自慢したい位嬉しいし、胸を張って 隣りを歩けるのが嬉しい。





幼馴染みは、最高の彼氏になりました。









勇気さえあれば、壁はいくらでも壊せる。

お人好し_shogo.y_→←▽



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作者名:石榴 | 作成日時:2018年9月22日 22時

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