弐拾玖ーうごめく闇。 ページ16
〔眩しい日々の向こう側には、残酷な現実がある。〕
{No Side}
ここは、陀艮の領域。呪霊たちはそれぞれくつろいでいる。
真人「ねー、夏油〜。」
真人が夏油に話しかける。
夏油「どうした、真人。」
真人「五条悟が強いのは分かってるけれど、七条Aって本当に強いの?よく知らないんだけど、彼女のこと。」
夏油「七条Aは、現代で五条悟の次に強い呪術師。
時を操るその術式は、この世界の理を凌駕する。
まさに神の所業だ。
だけどそれによって、忌み嫌われることも少なくない。」
真人「へぇ。確か、俺たちの仲間がその子と戦いに行ったんだよね?」
夏油「ああ。まあ、帰って来なかったようだが。」
真人「えー、アイツ、一度会ったけど強そうだったのに。」
夏油「それだけ彼女が強いということだ。
五条悟よりも厄介な存在ーだからこそ、五条悟を封印する日を10月31日に設定したんだ。
彼女が海外で任務の間に、ある程度終わらせたくてね。」
真人「そうなんだ〜。一度、会って闘ってみたいなぁ。」
夏油「…負けるよ?真人。」
真人「でも、あの〜、あの呪詛師2人。兄弟の!
アイツらが七条Aを殺す手筈なんでしょ、大丈夫なの?」
夏油「ああ。知ってるかい?彼女の天敵はね…
同じ時術式を持つ人間だ。」
・
都内のとある一軒家。
そこでは、禪院兄弟が密かに暮らしている。
氷月「炎也〜、浩介帰ってこないね〜?」
炎也「そりゃそうだろ、そもそも勝たせる為に行かせてねーよ。」
氷月「どうせ捨て駒だもんね、アイツ。」
炎也「そもそも、七条Aを倒せるのは俺たちだけだからな。」
氷月「本当、春義さんから継承してて良かったね、時術式。」
炎也「時間の停止ぐらいしか出来ないが、それだけでも勝率は格段に上がる。」
氷月「この術式があれば、夏油たちも倒せるね。」
炎也「夏油傑はおそらく中身が違うだろうがな。いずれ邪魔になる。」
氷月「協力者は殺さないの?」
協力者とは、自由に動けない彼らの代わりに暗躍している呪詛師だ。
炎也「奴はいいだろ。それよりも、夏油たちが先だ。
…あ、アイツと夏油たちを相殺させるのもアリかもしれない。」
氷月「…アリ、だな。」
二人は、ニヤリと笑い合った。
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作者名:澪花 | 作成日時:2021年1月7日 19時