最強は、呪言師の許嫁に未来を託す。2 (ページ2)

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拾伍ー土産とサプライズのセンス。ページ2

｛ASide｝

私は今、集合場所に向かって爆走している。
兄さんの茶番に付き合ってたせいだ。さっさと無視して行けば良かった！！
外に出ると皆の姿が見えた。

…ああ、もう京都校の人たち来ちゃってるじゃん！！

庵「…で、あのバカは？」

パンダ「悟は遅刻だ。」

真希「バカが時間通りに来るわけねーだろ。」

伏黒「誰もバカが五条先生だとは言ってませんよ。そういえば、Aさんは？」

『遅くなって…、ごめん！！』

真希「うわ！！…A、あのバカは？」

『あの人が時間通りに来るはずないでしょ…。遅刻しないなんてことがあったら、霰でも降ることを覚悟した方が良い。
準備してたから、もうすぐ来るんじゃない？』

五条「おまたー！！！」

兄さんが箱の載ったカートを押しながら走ってきた。

『ほら、来た。』

…まさか、その箱の中に悠仁くんがいるの！？
バカか！？ドッキリセンスをカケラも感じませんが！？

五条「やあやあ皆さんお揃いで。私最近海外へ任務に行っていましてね。」

パンダ「いきなり語り出したぞ。」

五条「はい、お土産。京都の皆にはとある部族のお守りを。歌姫のはないよ。」

庵「いらねぇよ！！」

『そんな土産、誰がいるのよ。』

なにその人形。

五条「東京都の皆にはこちら！！」

釘崎「ハイテンションな大人って不気味ね。」

それな。

五条「故人の虎杖悠仁くんでぇーっす！！」

悠仁「はい！！おっぱっぴー！！」

悠仁くんが箱から飛び出す。

「「「「「『…。』」」」」」

だから言わんこっちゃない。悠仁くん、ご愁傷様です。

楽巌寺「宿儺の器！？どういうことだ…。」

そりゃ驚くよ。

五条「楽巌寺学長ー！いやー、良かった良かった。びっくりして死んじゃったら、どうしようかと。
心配しましたよ。」

煽るなぁ(笑)。

楽巌寺「糞餓鬼が。」

あ、キレちゃった。
悠仁くんの方を見ると、野薔薇ちゃんが涙目で悠仁くんを睨んでいた。

釘崎「おい。」

虎杖「あ、はい。」

釘崎「何か言うことあるだろ。」

虎杖「え。
黙っててすんませんでした…。生きてること…。」

悠仁くんが謝らなくていいんだよ…？
全てあのバカのせいだから。