19.機械仕掛けの魂 ページ37
Asideー
イデ「ほ、ほんとに来るつもり…?」
『だって充電ないと困るし』
イデ「…」
イデアについて行き、イグニハイド寮へ向かう
『…なんか前より暗くね?』
以前寮長に会いにきた時より暗い気がする…
イデ「最近はずっとこんなもんだよ?」
『へー』
イデアと廊下を歩いていると
「ひっ、陽キャ!?」
「なんか他寮のやつがいますぞ…」
「知らない人ッッッ」
『…イデアがいっぱい』
イデ「一緒にしないでいただける!?」
そんなこんなでイデアの部屋に着く
『あれ?ルームメイトは?』
ベットや机は確かにあるが、どうにも生活感がない
イデ「あんなの勉強にも趣味にも仕事にも差し支えるから…できるかぎりここにいないでもらってる」
『なるほどな』
イデ「はいこれ、スマホの充電器とコード」
『ありがとう!…で、これ挿せばいいの?』
イデ「そう」
どっかで試せないかと周りを見た時
『ほー?…ん?なんだこれ
足??』
そこまでリアルな足ではないが、機械仕掛けの足があった
イデ「あぁ、それは試作の…」
??「兄さん?」
『!』
物陰から出てきた人影は、イデアと似た髪色をしたロボットだった
『え、ロボット??』
イデ「オルト、まだ出てきちゃだめだ」
オル「兄さん!この人は友達?」
イデ「まー…うん」
オル「そうなんだね!はじめまして!僕はオルト、君は?」
『Aだ、A・カターラ、イデアの友達』
オル「よろしくね!」
『お前はイデアが作ったのか?』
オル「そうだよ!僕の体からシステムまで組み上げたのは兄さんなんだ!」
『…まるで人間だな』
イデ「A氏?」
『…イデア、お前にとってこいつはなんだよ」
イデ「え?……………お、弟」
『…ならいいさ』
俺はオルトの頭を撫でた
『じゃ、俺寮戻るよ。この充電器も貰っていいのか?』
イデ「あ、うん。予備ならあるし」
『助かるよ、じゃあまた明日』
俺は寮に帰った
『弟、か…』
オンボロ寮ー
『えーっとコンセントに刺して…こっちをスマホに挿したら…充電できる!』
フォン
『おぉー!!すげえなスマホ!』
ジーーーー
『あ、5%なった』
ジーーーー
『6%なった』
ジーーーー
『7%』
ジーーーー
『…長えな』
充電は節約しながら使おうと思った
※待つのが苦手なA君でした。
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作者名:れい。 | 作成日時:2023年11月28日 19時