抵抗 ページ10
『あ､あの｡どこまで行くんですか?』
｢んー､もう少し｡｣
『私､次も収録あるので遅れると困るんですが』
部屋を出るなり先輩に手を掴まれ､ぐいぐいと連れていかれる｡
もう5分くらい歩いたんじゃなかろうか｡
というか､そもそも手を繋ぐような程の関係性じゃないと思うんだけど｡
馴れ馴れしいな､この人｡
『あのー､』
｢もう少しだから〜｣
何を言っても曖昧な言葉しか返さないこの人に､私は心底イライラしていた｡
階段の踊り場まで来たところで､いよいよ限界に達し､
『そんなに時間かかる話なら私もう戻りま』
｢あーもう｡じゃあここでいいや｣
『ちょっ……?!』
"戻ります"
そう言おうとした瞬間､先輩に突き飛ばされ､べしゃ､と情けない音と共に地面に叩きつけられた｡
何が起きたか分からず顔をあげると､
さっきまでニコニコと微笑んでいた先輩が､目の前にしゃがみこんでいる｡
『え､』
｢俺さぁ､Aちゃんの事気になってたんだよねぇ｣
『……は?』
何が突き飛ばしておいて"気になってた"だ､ふざけるな｡
そう思うものの､怖くて言葉が出てこない｡というか､先輩相手にそんな事言えたもんじゃない｡
何も言えない私を満足そうに見つめ､ジャケットの胸ポケットから1枚の紙切れを取り出す｡
｢気になって､ご飯でもどう?って誘おうと思ったんだけどさぁ｡こんなの見ちゃって｣
『あ､それは』
｢ね?これ……バレたら困るんじゃない?｣
先輩が持っていた紙切れには､良平さんが私の頬に口付ける瞬間が写っていた｡
こないだ､一緒に飲みに行った時か｡(6日目参照)
正直､Twitterでも一緒に飲みに行った事は言っているし､イベントの時とかもハグしたりしてるから許容範囲だと思うんだよな…
だとしても､良平さんに何かしらの迷惑がかかる事は確かだ｡
『それで?』
｢話が早くて助かるよ｣
じりじりとこちらに近づき､頬に手を伸ばす｡
触られるのが嫌で身を捩るが､それ以上下がれなかった｡
気づかないうちに､壁際まで追い込まれていたみたい｡
助けを求めようと周りを見るも､通路からは死角になっており､すぐには気づいて貰えなそうだ｡
｢おら､こっち向けよ｣
顔を掴まれ､無理やり前を向かされる｡
『いや､です』
｢ばらまかれてもいいの?｣
『それも､困りますけど｡離せ…!』
｢動くなって｡優しくキスしてやるから｣
『いやだ!触るな!』
この人と接吻とか､冗談じゃない｡
脳裏に､K4のメンバーがチラつく｡
誰か､助けて｡
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自由くん単推し - 入野自由くんってリクエストできますかね・・・？出来たらお願いします！ (2021年8月5日 12時) (
レス) id: dc664a3ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - ヨシキ君がめっちゃカッコいい！良平さんとの絡みも好きですけど、ヨシキ君もサイコーですね！更新待ってます！ (2021年7月21日 1時) (レス) id: 9a0618e164 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、いつもコメントありがとうございます！お待たせしてしまいました…！また、お返事遅くなってしまいすみません！これからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2021年6月14日 17時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 更新待ってます (2021年5月29日 21時) (レス) id: 7e07349c9e (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 本さん» 本さんコメントありがとうございます！お返事遅くなってすみません！そう言って頂けると私も嬉しいです(^^)ちょえさん好きなので今後もちょこちょこ出てもらう予定です！お楽しみに〜 (2021年3月31日 9時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のりすけ | 作成日時：2018年12月10日 21時
