11話 ページ12
in女子更衣室
鏡花と渡された体操服にすばやく着替えていると
芦戸「ねぇ着替えるのはやいね！私 芦戸三奈！“個性”酸！よろしくね！」
と話しかけられた。これを機にみんなも
葉隠「私 葉隠透！“個性”透明！よろしく！」
蛙吹「蛙吹梅雨よ。“個性”は蛙。よろしくね。」
耳郎「ウチは耳郎響香。“個性”イヤホンジャック。よろしく。」
麗日「私 麗日お茶子です！“個性”は
八百万「私は八百万百ですわ。“個性”は創造。よろしくおねがいします。」
元気な子が多いな。みんな個性的だ。
怜「私は星夜怜。氷とか風とかを操れる“力”をもってるよ。」
あえて“個性”とはいわない。わざわざ嘘つかなくてもいいし。
鏡花「私は泉鏡花。夜叉白雪という異形を操れる。」
自己紹介も終わったし、早く行かないと怒られそうだから私達はグラウンドに出た。
______________
inグラウンド
「「「「個性把握……テストォ！？」」」」
麗日「入学式は！？ガイダンスは！？」
相澤「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る時間ないよ。」
麗日「……！？」
相澤「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは“先生側”もまた然り。」
「「「「……？」」」」
怜「私達は異能力把握テストだけどね。」ボソッ
相澤「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50ｍ走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈、中学の頃からやってるだろ？“個性”禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って、平均を作り続けてる。合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ。」
“個性”ありの体力テストの平均なんて平均といえるのか？と思ったけど、口にはださないでおく。
相澤「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった？」
爆豪「67m」
相澤「じゃあ“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ。思いっきりな。」
爆豪「んじゃまぁ死ねぇ！！！」
敦「死ねって………」
敦くん苦笑いしてるよ。
相澤「まず自分の『最大限』を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段。」
爆豪勝己ーソフトボール投げーー705.2m
「なんだこれ‼すげー
「705mってマジか」
「“個性”思いっきり使えるんだ‼さすがヒーロー科‼」
怜「あーあ。余計なこと言っちゃった。」
敦「え？」
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作者名：たぬ吉 | 作成日時：2019年10月13日 23時
