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36:大切なもの ページ36

天は悪戯がバレた小学生みたいな顔をしていた。


「なくすといけないと思って」


だからって、だれが肌身離さず持てと言った。


「ごめん。わたし身の危険を感じたから、返してください」
「どこに危険を感じたの?」
「すべてに!」


大切にしてくれるのは嬉しいけど、普通にこわいよ!
このまま貸しておくわけにはいかないので、どうにか説得して合鍵を返してもらった。
久しぶりに返ってきたわたしの合鍵ちゃん。なんか温かいし。


「また貸してくれるよね」
「もう貸しません」


そんな目で見つめたって知らない。
それも演技か。もう騙されないぞ。



これで知らない間に天がうちにいるようなことはもうない。
やっと平和がおとずれた。

37:あのとき→←35:声も出ない



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作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年1月31日 20時

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