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17:風邪引き ページ17
もうすぐ夏がくる。気温の変化とともに、わたしにも変化がおとずれていた。
「さすがにつらいなあ」
ピピピッという電子音に、体温計をとりだして見ると、少し熱があった。
頭がぐわんぐわん揺れていて、目が回っている。喉が痛い。起き上がれる気分じゃない。
これはもう完全に風邪だ。
「わたし馬鹿じゃなかったんだ」
ほら、馬鹿は風邪引かないっていうじゃん。
風邪引いたことに気づけるわたしはやっぱり馬鹿じゃなかったんだ。
「もうだめだ」
今日は大学を休もう。バイトはもともとないし、しばらくゆっくり休める。
スマホを手にとってなんとなくメールを開き、目に入った「天」という相手にメールを送る。熱で浮かれた頭が勝手にしたことだ。
『死ぬ』
確かそんなことを書いた気がする。
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作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年1月31日 20時