検索窓
今日:7 hit、昨日:65 hit、合計:189,000 hit

17:風邪引き ページ17

もうすぐ夏がくる。気温の変化とともに、わたしにも変化がおとずれていた。


「さすがにつらいなあ」


ピピピッという電子音に、体温計をとりだして見ると、少し熱があった。
頭がぐわんぐわん揺れていて、目が回っている。喉が痛い。起き上がれる気分じゃない。
これはもう完全に風邪だ。


「わたし馬鹿じゃなかったんだ」


ほら、馬鹿は風邪引かないっていうじゃん。
風邪引いたことに気づけるわたしはやっぱり馬鹿じゃなかったんだ。


「もうだめだ」


今日は大学を休もう。バイトはもともとないし、しばらくゆっくり休める。
スマホを手にとってなんとなくメールを開き、目に入った「天」という相手にメールを送る。熱で浮かれた頭が勝手にしたことだ。


『死ぬ』


確かそんなことを書いた気がする。

18:飛んできた→←16:ポジティブガール



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (98 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
332人がお気に入り
設定タグ:アイナナ , 九条天
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年1月31日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。