ハスキーボイスな岩田妹って暴れ回るらしい11

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You











溢れてくる この想いを



止められない 胸の鼓動を











やだなぁ〜



そんな気持ちだった。



ウイルスひとつで感染力莫大に増加してて



大好きなRAMPAGEの活動も余儀なく止まって



私たちのことが大好きなRAMPAGEのファンだって



私たちのパフォーマンスが見たくてたまんないのに我慢して



でも時だけは進んでいってさ。



学校とか仕事とかはきっと普通に進んでいて



なのに楽しいこと何ひとつ残らなくて。













「翔太くん、言ってたなぁ。きっとこういう気持ちだったのかな」











最近よく思い出す



翔太くんが病院生活になった時のこと。



ファンも心配してて、メンバーも仲間も心配してる環境で



どれだけみんなが時を進めても、



俺だけ取り残されてるみたいだって。















自然と考えると胸が痛んで涙が出る。



そんな毎日だった。



ライブは少しずつ再開されてるにも関わらず胸にくる。



最近はだれも使っていない部屋のベランダで歌うの



ここで歌うと声が部屋中通って



なんだか浄化される気分だから。














慎「ねぇ」



慎「また泣くんでしょ」



慎「一人で泣くなって言ったじゃん」



「…まこちゃんだって泣くくせに」












だれよりも涙脆いくせにわたしに強気でくる男、長谷川慎



この人がまあそばにいてくれたので



なんとか耐えてきたんだけど…











慎「ほんっとへんなの」



「…」



慎「考える前に言えって言ってるのにさぁ」



慎「おバカなどこかの誰かさんはすぐ自分で溜め込んで」



慎「別にメンバーは迷惑だなんて思わないのにねぇ」



慎「バカだなぁ」








北人「まこっちゃん、そこまでにしてあげてよ」



「ほくちゃん、」




北人「Aの良いところは人に優しすぎ。」



北人「まこっちゃんもそう。自分大事にして」



北人「ほら、そんな悲しい顔してたらみんなも悲しくなっちゃうよ？？
二人の気持ちを理解してくれるメンバーがみんな待ってるから」



北人「ゆっくり、頑張ろ」













そう言ってわたしとまこちゃんの腕を引くほくちゃん。




まこちゃんもすぐ感情移入しちゃうから



わたしが泣くと泣く



もうすでに涙目なわたしとまこちゃんみてほくちゃんは多分察したんだろうな












慎「北人さん、ありがとう」



「ほくちゃん、ありがとう」



北人「いいえ〜！二人とも可愛いなぁ」









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