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Makoto
「…まこちゃん」
もう寝ていた俺の耳に
うっすらと聞こえたハスキーボイス
いつも聞いている、心地よい声
大好きな声
慎「ん…どうしたの」
眠い目を開け、起き上がって声のする方を見ると
涙を溜めて、か弱そうな体を必死に立たせているA
「寝れないの」
「…まこちゃんと寝る」
慎「そっか、おいで」
そう声をかけると、スタスタと歩いてきて
ボフッと胸へ飛び込んできた
きっとね、抱えてるもんね
俺は何も聞かないよ
Aの声が大好きだからこそ
・
「まこちゃ、、あのね」
慎「うん」
「ほくちゃん、私のせいでたくさん悩んでた」
「Aは悪くないのにって」
「わたしのワガママなのに」
「陸くんも、壱馬くんも」
「それに陣さんだって、必死になってくれたの」
「なのに弱いから私ったら逃げちゃって」
「でも、」
「歌いたくないわけでも歌いたいわけでもないの」
俺の胸でボソボソと喋るA
黙って聞く俺
ちょっとずつ体温が上がっているから
きっと、泣くのを我慢している
「本当にワガママだけど、この気持ちわかるでしょ?」
「まこちゃんならわかるだろうなーって」
たしかにわかるよ。
わかるんだけど、さ。
違うじゃん
ただのわがままと、今回のわがまま
規模が違う
慎「…で?俺がわがままだーっていうこと?」
「んふっ、ちーがーうー!そうだけど笑」
慎「はぁ?」
「はぁ?」
慎「…助けてあげようと思ったけど助けてあーげないっ」
「え、ちょっ、ごめんなさいいまこちゃんゆるしてっお願いっ」
なんか可愛くお願いしてきた
うるうるしてる目がいつもよりも色気増してる気がして
ドキドキ止まんないんだけどさ
なんなのコイツ
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美咲(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2022年7月27日 14時) (レス) @page30 id: 411e2cf0cf (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナと最近温度差がすごいので体調などにも気をつけてくださいね (2022年3月25日 18時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サトウプリン | 作成日時:2021年12月20日 22時