Maison de RAMPAGE

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kazuma side

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陸さん達から何となく聞いていた

俺らの住む寮に 、誰かが越してくるって噂



俺はてっきり、サラリーマンとか

同世代くらいの男の一人暮らしだろうと勝手に思っていた






“ 新入りの子、可愛らしい子だったよ ”

そう話してるのが聞こえた俺は、玄関先で見た女の人を思い出した

まさか … あの人か？







慎「 誰かの手料理なんて久しぶりかも … 」

健太「 しかもあんな可愛い子の手作りだしね 」


彰吾「 ま、陣さん達も作ってるけど(笑)」






北人に連れられてやってきたA

確かに想像してたよりも若いし、女だし、なんつーかその … 可愛らしかった。


既にメンバーにも気に入られた様子で

北人なんかはもう、狙ってるだろってくらいAにべったりくっついてる。



それに気付いてない本人は、周りからのアプローチに戸惑っていて

なんだか見てて気が気じゃない。






陸「 はーい、出来たよ 」


陣「 お前らも手伝え！」





カレーのいい香りがするキッチンでは
16人分のお皿に、ライスとカレールーを盛り付けてる彼女の姿

… なんか、すげえ家庭的な雰囲気。


さっきエプロン付けてやった時も、恥ずかしそうに目ぱちぱちさせてさ


ピュアそうだな、と思った





力矢「 やべー、うまそう 」

翔吾「 いい匂い〜 」





樹や翔平と同い年のAは

ぱっと見の印象、大人っぽくもみえるが 幼くも見える顔立ちで

話し方は冷静で、俺らがRAMPAGEだって知ってもキャーキャー騒ぐような事もない




だからか、俺も特に引っ越してきた事を迷惑だとか思ってなくて

むしろメンバーが楽しそうで

彼女が来たことによって いい風に変わるんじゃないかと思った。





「 壱馬さん、エプロンありがとうございます 」

壱馬「 ん 」





まだ、人見知りしてんのか 遠慮してるみたいだけど

不思議とそんなAの事が 気になってくる

“ 壱馬さん ” なんて 他人行儀な呼び方をして



まぁ、出会ったばっかの他人なんだけど









力矢「 Aちゃんの歓迎会、って事で！乾杯〜 」


「「 乾杯〜！」」







長机に並んで、Aたちの作ったカレーとハンバーグ、サラダを食べる俺たち

あとは寮の冷蔵庫にあった酒と、陸さんの作ったおつまみ。



なぜかAは北人と慎の間に座らされて、「まぁ飲もうよ」なんて酒を勧める

… あいつら、ちゃっかりしてんな



つか、大丈夫かな アイツ









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