40 ページ40
.
自室に戻ってカーディガンを見つめた
これ、結構お気に入りだったのになあ…
最近よくニュースとかで、電車で知らない男の人が女の人の髪の毛を切って捕まったという報道を見た
もしかしたら私は髪じゃなくて服を切られたのかも知れない
帰宅ラッシュだから背後でもし切られていても気付かないし、そういえば今日は音楽を聴きながら帰ってきていた
怖いな …
…
3日後
今日も不思議なことが起きた
今日はマンションの宅配ボックスのなかに可愛らしい封筒が入っていた
不思議なことに宛先も書いてなくて、切手も貼っていなかった。
私宛ての手紙だと思い中を開ければ、そこには「北人くんへ」と書いてあった
… ラブレター?なのかな。
なんで私のポストに入っていたんだろう
「 ほくちゃーん 」
慎「 北人さんならまだ帰ってないよ 」
「 そっか、これ私の宅配ボックスに入ってたんだけど…北人くん宛てなんだよね 」
慎「 え、何で?こわ。」
その手紙をまこっちゃんは手にするなり気味悪がってポイッとテーブルに投げつけた
そういえば彼もこの前ベランダに知らない人の下着が転がってたんだっけ。
最初、私のだと思ってなかなか言い出せずにいたって聞いたけど
あれは結局、どこの誰の物なのだろう
慎「 なんか最近、やばくないっすか?」
「 なにが?」
慎「 注文してないのにピザ届いたりとか、あったし 」
「 そういえばあったね、そんなこと 」
まこっちゃんは寒気がしたのか腕をさすりながら
「俺こわい」なんて顔を引きつらせた
誰かの悪戯にしては 幼稚で悪質すぎる
それに特定の相手じゃなくて、このマンション自体に起こっている気がした
力矢「 2人とも、どうかした?」
慎「 いや、これ… 」
力矢さんはまこっちゃんが指差した先をみ
テーブルに置いてある手紙を拾った
中身を見ては眉間にシワを寄せて「一旦預かるよ」と言った
一体、どうするつもりなのだろうか
力矢「 さ、早く片付けて!そろそろ全員帰ってくるよ 」
力矢さんの一言で変な空気は消えて
私もまこっちゃんもみんなが帰ってくる前に
支度をしようと取り掛かった
.
2191人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 完結おめでとうございます!これの続きはいつ頃になりますか?楽しみにしてます (2022年9月10日 0時) (レス) @page50 id: 98c1a89bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ビスケ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです。次回作も楽しみにしてます! (2020年4月13日 17時) (レス) id: bc03353a58 (このIDを非表示/違反報告)
sooooy(プロフ) - わわわ、久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです(^^)応援してます!!! (2019年8月15日 0時) (レス) id: ae0699d194 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - とても面白いです!人の作品の間違いばかり指摘するコメントなんて気にせず、これからも更新頑張ってくださいね!! (2019年7月20日 10時) (レス) id: 0caec501cb (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 22のここの部分 何を隠そう私は 元々保育士として働いていたが 今月からは新しく出来た 託児所に移動になった。 これ正しくは異動ではないんでしょうか? (2019年7月20日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2019年6月20日 6時