Maison de RAMPAGE

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「 …… うわ、すご 」




金曜の夜、仕事が終わって帰宅するとそこにはみんなの姿はいなかった。

その代わりにテレビの中に彼らは映っている。



某歌番組の生放送、テレビの前で正座してみてる

本当に本当にTHE RAMPAGE(アーティスト) だ。





他のアーティストさんが喋ってる時も
後ろにいるみんなの事が気になってしまうし

ワイプに抜かれてるのをみて 自然と口許は緩んだ





「 かっこい …… 」
　




正真正銘のアーティストである彼らの事
今まで見ないわけじゃなかった


むしろわりとミーハーなタイプだから
割と知っていたはずなのに



一緒に生活して初めて、改めて見てみると

なんだか親心というか そんな感じで
むず痒くて、ドキドキして、鳥肌が立つ





新曲を披露した彼らのパフォーマンス
カメラワークによって抜かれるカッコいい姿




「 ふふっ、翔平くんカッコつけてるし 」

「 わー… 陣さんも、ふふ 」




なんだか普段を知ってるから

テレビの中でバシバシにキメてるみんなを見ると
小恥ずかしくて 照れ臭くて


それでもやっぱり、すごいなって思えた





…





「「 ただいまー！！」」


「お帰りなさい！」




夜遅くに、みんなは帰ってきた

生放送が終わり メンバーでご飯を食べた後帰ってきたらしい。

まこっちゃんに、「何で返事くれないんすか」と言われてLINEを見てみると

私も一緒にご飯に行かないか、という誘いだった





「 あ、ごめん。全然気付かなかった 」


北人「 A、何してたの？」






そうだ、私 何してたっけ。

みんなのパフォーマンスみて、感動して
それからずっと … 夢の中にいるみたいに

ぼんやりとしてたのかも





壱馬「 … 見てくれてたん？」

「 うん！みんなかっこ良すぎてびっくりしたよ 」




今私の目の前にいるのが信じられないくらい

まるで私なんかの庶民とは住む世界が違うって思い知らされる。

私、今日の番組を
こうして彼らと出会っていなかったら

きっと、普通に見終わって。ただの普通の金曜日になったんだろうな







陸「 Aにもちゃんと俺らのパフォーマンス見てもらいたいなあ。」


陣「 そや、今度のライブ観に来たらええんちゃう？いい機会だし。」

「 えっ、いいの？」





陣さんからのまさかの誘いに
自分でもびっくりするくらい嬉しそうに返事をした




陸「 Aが来るならより一層みんなもやる気になるね！」

　




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