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壱馬くんが私を枕にして数分
ドキドキしてそれどころじゃない私。

鼻を掠めるいい香りと、正面にある美しすぎる寝顔にやられないわけがない




「 … そろそろギブアップ!」



起こさないようにとゆっくり腕を引っ込めて
そろ〜っと距離を取る

そして片足は地面に着地してあともう片方の足を降ろして …






壱馬「 …… 何してん 」

「 わっ、びっくりした … そろそろ出ようかなって 」


壱馬「 もう?」

「 だってこれ以上そばにいたら死んじゃう 」


壱馬「 なんでやねん、笑 」






そんなの心臓が持たないからに決まってるでしょうよ!!

私たち、付き合ってる訳じゃないのに
男女がこんな距離感なんて … まずいって





壱馬「 わかった、じゃあ手貸して 」

「 … ? うん、いいけど 」




起き上がりたいのかな、なんて手を貸せば
大きくて綺麗な手が私の手を握り むくっと身体を起こした

するとぱち、と彼と視線が交じって
そのまま握っていた手に 彼はちゅ、と口付けを落とした






「 …… は、」

壱馬「 ありがと、A 」




柔らかくて暖かい、人の唇の感触が手の甲にじんわりと残る

何が起きたか分からない私は「 お大事に!!」なんて捨て台詞言って
そのまま廊下に逃げてしまった






「 まって、まって … 無理、無理すぎる。

こんなん … 好きになっちゃうじゃん 」






治らないドキドキと、一気に壱馬くんの事を意識してしまったドキドキが混ざって

恋した時の、胸がきゅっとなる感じ。
久しぶりの 、この感覚




「 やめてよ … 勘違い、しちゃう 」





もう手遅れかも知れない
私は壱馬くんのこと、好きになりかけてる。

意識してるのは 間違いない。


私はそのまま部屋の外で座り込んでしまった
しかも無意識に左胸を押さえながら。





北人「 どーしたの?」

「 あ、北ちゃん … 」


北人「 どっか痛いの?」





心配そうに覗き込んでくる北ちゃん。

意識したらこの人だって相当な美しさで、可愛い顔。緊張だってしてしまう

だからダメって言ったのに。


最初から私みたいな人と、彼らとは住む世界が違うのに。





「 こ、心が … 痛いです 」

北人「 えっ?」


「 ちょっと … 部屋戻ってるね!」


北人「 え、あ、うん … 」






そのまま隣の部屋の自室に戻った私

ドキドキは治らぬまま ベッドに倒れこんだ








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ゆう(プロフ) - 完結おめでとうございます!これの続きはいつ頃になりますか?楽しみにしてます (2022年9月10日 0時) (レス) @page50 id: 98c1a89bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ビスケ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです。次回作も楽しみにしてます! (2020年4月13日 17時) (レス) id: bc03353a58 (このIDを非表示/違反報告)
sooooy(プロフ) - わわわ、久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです(^^)応援してます!!! (2019年8月15日 0時) (レス) id: ae0699d194 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです!人の作品の間違いばかり指摘するコメントなんて気にせず、これからも更新頑張ってくださいね!! (2019年7月20日 10時) (レス) id: 0caec501cb (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 22のここの部分 何を隠そう私は 元々保育士として働いていたが 今月からは新しく出来た 託児所に移動になった。 これ正しくは異動ではないんでしょうか? (2019年7月20日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年6月20日 6時

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