Maison de RAMPAGE

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錠剤嫌いやわ、なんていいながらも
しっかりと薬を飲んだ彼は 大人しくベッドに潜る

熱のせいで普段よりも素直な気がする





「 あと何か欲しいものとかある？」

壱馬「 … ちょっとさみぃな 」


「 寒い？毛布持ってこよっか、」


壱馬「 … なぁ、お前居たらすげぇ温かいから一緒に寝てくんない？」


「 … は？」





言葉の意味を理解するのに3秒はかかった。

一緒に寝ると温かいのはわかる
でも私は大型犬なんかじゃない、ふつうの、成人女性である。

熱で頭がぼーっとして理解力がないのか
判断力が鈍ってるのか、この人は


何をいいだすかと思えば …





「 … やだよ、私まだ眠くないし 」

壱馬「 隣にいて、俺が眠るまで。… ダメ？」




全く困ったもんだ

ダメ？なんて上目遣いで聞かないでよ
そんな顔されたら私断れないの分かってるでしょ




「 … じゃ、寝たら勝手に出るからね？」

壱馬「 ん、わかった 」




“ きて ” と布団を捲り私が入れるくらいのスペースを空けて迎え入れてくれる


ゴロン、と隣に寝転がると思ったより密着する。
いや、なんかこれちょっと … やばいな

病人相手にドキドキしてしまうではないか






「 うわ、壱馬くん体温高すぎ … 」

壱馬「 俺は寒いからはよあっためて 」


「 ひゃあ、」




ぴと、って横向いて私の腕を抱き枕にしてる

… だめだ、可愛い。今日の壱馬くん可愛すぎるよ

可愛いスキンシップ攻撃はある程度北ちゃんで免疫は付いたはずなのに





壱馬「 なんちゅー声出してんねん、」

「 だって、壱馬くんが！」


壱馬「 Aにしかせぇへんから、こんな事 」





彼はそんなことを言うと “ じゃ、おやすみ ” と目を閉じてそのまま眠りについた

じんわりと頭を預けてくるから私もそこから動きだせない。



そんな甘い言葉に 騙されてたまるか

ただのリップサービスに違いない。
気にしちゃ、間に受けちゃいけない。




でも、私の事どう思ってんだろうって

時々気になってしまうことはある。





「 ねぇ、今のどういう意味 … 」

壱馬「 … zzz 」


「 もぉ … ずるいってば 」






ずるいよ、私だけこんな気持ちにさせて

モヤモヤするし 気になって眠れないし




私ばっかり
ドキドキして 気になって ワクワクして

気づいちゃいけない気持ちに蓋をしてたのに



これ以上 開けさせようとしないで





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