Maison de RAMPAGE

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「 な、なんで？」

彰吾「 たまたま位置情報近かったから探してみた 」





“ 風邪ひくから帰ろ ” って、自分の傘に私を入れて
肩を抱いて歩き出すやましょーさん。

傘は大きめだけど、大人2人が入るには少し狭くて

ぎゅ、って寄せられるからめちゃくちゃ距離が近い





彰吾「 寒ない？」

「 ううん、大丈夫 」

彰吾「 このまま、取り敢えずうち帰るか 」





そんなにじっくりと話した事は無かったけど

凄く肌が白くて透明感があって
私よりもすべすべなんじゃないか、ってくらいもち肌で。

小柄で可愛らしいけど、ちょっと奇抜なファッションで



なんか … また北ちゃん達とは違うタイプの人だなあ

翔吾くんは子犬みたいで優しいけど
こっちの彰吾さんも優しいお兄ちゃんみたい。





彰吾「 そんなに見られたら照れる 」

「 … あ、ごめんなさい 」


翔吾「 … うん 」







…




しばらくの沈黙が続いて、それでも歩き続けて

あと数メートル先にマンションが見えてきたところで、信号が赤になり足止めを食らう。


やましょーさん、私の方に傘傾けてるから 濡れちゃってる





「 肩 … 濡れちゃってる 」

彰吾「 え？… あぁ、これ汗だから 」


「 いや、でも 」

彰吾「 平気 」






「 んん … 優しすぎる、やましょーさん好き 」







正直、ちょっと冷たそうなイメージあったし

目付きとか怖かったから
こんな風に優しくされると ギャップを感じる


私、単純だから

結構優しくされるだけで 嬉しくなっちゃう






彰吾「 ちょ、今の他の奴らが聞いてたら ぜってーヤバイって 」


「へ？」


彰吾「 あぁもう、なんも分かってないなぁ 」





…



やっとの事で、マンションに着くと

少し先に着いてたメンバーが出迎えてくれる

樹くんが、大きなバスタオルで私の身体を包み
そして大型犬を乾かすみたいにわしゃわしゃする





「 ちょ、ボサボサなる！」


樹「 犬みたい(笑)」

慎「 うわ、なんかカップル感 … 」





わらわらと集まってくるみんな

雨に濡れた最悪のコンディションだからあまり見せたくないんだけど …





翔平「 しかしあれですな、水も滴るいい女… 」

壱馬「 … 翔平、」

翔平「 はいっ、すみません！浦川黙ります！」


壱馬「 A、来て 」






壱馬くんは私の手首を掴むと

そのままバスルームの方に足を進めた





彰吾「 ちょ、良いとこ全部壱馬に持ってかれた 」

樹「 ドンマイっす 」





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