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スーツケース片手に、やってきたのは中目黒のとあるマンションの前

今日からここが、私の住む家となる。




不動産屋さんと内見して、何軒もはしごして

ようやく見つけた「ここだ!」という場所。





「 えーっと … 鍵はどこだっけな、」





エントランスの前で、トートバッグの中にある鍵を手探りでガサゴソと探していると

背後からやってきた、ここの住人と思われる人。


… 全身真っ黒、マスクも真っ黒なんですけど。






『 …… こんちは 』

「 こ、こんにちは … 」






一応、挨拶してくれたから返してみた。

若めの男の人だな … 全身真っ黒だけど、身につけているものがおしゃれっぽい。


その人が施錠を解除してくれたおかげで、無事に開いた扉。

ひとまずホッとして中に入る





「 えーっと、017 … あ、あった 」





一度だけ内見した事はあるから、場所も雰囲気もなんとなく覚えてたけど

不動産の人が全部案内してくれたから 細かいことは見てなかったな。


やっとトートバッグから取り出した鍵で、扉をあけて荷物を運ぶ。

よし、この後は宅急便の人が来るからひとまず部屋の掃除でもするか…










「 … ふぅ、」





家具や荷物を置く前に、軽く掃除したものの

元々綺麗だからあまり変わらない。





ピーンポーン


あ、来た来た。

引越し業者さんに頼むほど荷物がないから
私は全部、宅急便の日付指定でお願いしていた。





宅急便の人「 大丈夫ですか?結構重いですよ 」


「 だ、大丈夫です … 」





ほんとに、思ったより重い。

サインして受け取って、ドア全開にしてから部屋の中に荷物を運ぶ

自分で詰め込んどいて … なかなかしんどい。





一箱入れて、もう一箱運ぼうと玄関の方に向かうと

ひょこ、って金髪のガタイのいいお兄さんが顔を出した。

宅急便の人 … にしては、袖のない服に白いマスクでちょっと怪しい





『 あ、大丈夫ですか?重いっすよね、手伝いましょうか?』


「 え、あ、いやいや … 大丈夫ですよ!」





いきなり現れた、知らないお兄さん。

話し方はとても優しくて 悪い人ではなさそうだけど

流石に初めて会った人に 引越しの手伝いをしてもらうなんて … ねえ?





流石に甘えてられない




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ゆう(プロフ) - 完結おめでとうございます!これの続きはいつ頃になりますか?楽しみにしてます (2022年9月10日 0時) (レス) @page50 id: 98c1a89bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ビスケ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです。次回作も楽しみにしてます! (2020年4月13日 17時) (レス) id: bc03353a58 (このIDを非表示/違反報告)
sooooy(プロフ) - わわわ、久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです(^^)応援してます!!! (2019年8月15日 0時) (レス) id: ae0699d194 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです!人の作品の間違いばかり指摘するコメントなんて気にせず、これからも更新頑張ってくださいね!! (2019年7月20日 10時) (レス) id: 0caec501cb (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 22のここの部分 何を隠そう私は 元々保育士として働いていたが 今月からは新しく出来た 託児所に移動になった。 これ正しくは異動ではないんでしょうか? (2019年7月20日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年6月20日 6時

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