第225話 薬か ページ6
天竜人のモノになればとてもじゃないが薬漬けになんて出来ない
かと言ってどこかの海賊のものになればこうやって賞金稼ぎのタネのお零れも取れなくなる
だからこそこの島は独立という道を選んだのだ
ふと兄さんが手を(前足を？)パタパタさせているのでどうしたの？と尋ねる
エース「
生憎私には猫の言葉は分からない。でも兄さんのその絶望的な顔でなるほど、理解した。あの飴玉海楼石の成分でも入れたのか？兄さんを私の後ろに置く
貴方「取り敢えずアイツら峰で全員気絶させる…ここにマルコがいれば薬の応急処置もしてもらえるのに…ッ」
マルコは船医でもある。コイビトという立ち位置になって数日、多少の医療行為を教わったけど薬漬けの人間の対応なんて聞いてない。知っているのは物理的に意識を飛ばさせて拘束すること
拘束具は無いけどやるしかない
ここから数歩歩いただけで今はただの人間の言葉がわかるソバカスの黒猫の兄さんの命が危ない。スラリと"エース"を引き抜き刀身を相手に向ける
名刀は、斬りたくないものは斬らない
だから私は目を瞑って全体の数を把握した
皆薬のせいで恐怖心が薄れている。だから恐怖心に漬け込む覇気ではダメだ
精神の波が大きく揺れているんだ。そこの1番早い場所、ほんの小さな本来の人格の"叫び"のようなその瞬間が一瞬だけ揃った
貴方「ここだ！！」
のを勿論私は見逃さなかった
横に振った斬撃は決して人の血を流さず小さな小さな"叫び"の中にある恐怖心の中へ莫大な覇王色を浸透させた
ドサ、ドサッ、と人々が倒れてゆく
眼中になかったカボチャの置物が半分に割れて崩れ去った
貴方「…可哀想に。すぐに自由にしてやるからな」
薬で恐怖心を押さえつけられて放送を流した男の操り人形になる以外彼らに生きる道はなかったのだろう
貴方「そうか…この島にその実が成るんだな？」
その男が食べた悪魔の実はこの島に必ず生える代物なのだろう。だから何度も代替わりをしてこんなにも強固な恐ろしい国になってしまった
私ひとりでできるの？という不安感が突然襲う
兄さんを守りながらオヤジに迷惑がかからないように立ち回れる？
ぎゅう、と思わず胸を抑える
ああ、ここにあの人がいてくれたら…
貴方「マルコ…ッ」
どんなに心強いのだろう
貴方「助けて、ッ」
マルコ「ようやく助けを呼んだねぃセラ」
ふわり、と青い炎に包まれぽん、と暖かい掌が私の頭を撫でたーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
