第196話 感無量 マルコside ページ49
ここまでして気がつけないのも如何なものか、と思いつつも
この鈍さも好きになっちまった要因なのだからまぁ
歳を食ってからかかるはしかは重いってヤツだ
魚人島にたどり着くまでの数日間イゾウに散々指導された着付けや髪のセットを思い出して苦笑いが零れる
よくもまぁこんなことを我ながら思いついて決まったもんだ、と後悔こそないがそう思う
マルコ「ロジャーの奴の髪色は黒だったな」
貴女「兄さんは黒なんだよね。私は金なの。どうせならオソロイが良かった」
ふわふわとしているこの髪を和結するのは難しい、ということで編み込んで団子を作成し
そこにオヤジから預かっていた赤いハイビスカスとシロツメクサの髪飾りを刺した
マルコ「可愛いもんだ」
貴女「マルコ器用だねぇ！この髪飾りは？」
マルコ「オヤジからだよい」
貴女「可愛い！オヤジにありがとうって言わなきゃ！」
マルコ「そうだねぃ。よく似合ってるよい」
パッと笑った顔は、オヤジにゃ悪いが花よりもこの真っ白な白無垢よりも輝いて美しくおれには映る
この残り少ない娘におれのできる精一杯がコレとは白ひげ海賊団一番隊隊長としては情けねぇ限りだが
こんなモンでもコイツが安心してくれるのであれば
笑ってくれるのであれば
茶番だろうがなんだろうが何だってやってやる
貴女「でもこんなに可愛くってか白ってことは暴れるとかじゃないよね？」
マルコ「さてねぇ、どうだか」
下手くそに濁らせたところで部屋の扉がノックされた
マルコ「行けばわかるよい」
セラの前に周り手を差し出せば
なんともまぁ可愛らしく照れながらもしっかりと握ってくれた
下駄は歩きにくいだろうし(おれも実際歩きにくい)
ゆっくりとしか進めないが
どうかこれよりもっとゆっくりとした時間が彼女に残されていることを切に願う
１ヶ月で1歩進むくらいでちょうどいいのだ
そうでないとセラがいなくなった時
おれは再生することすら出来なくなるかもしれねぇ
貴女「な、なんか、緊張？なんでだろ」
気がついていないくせに少し手が汗ばんでいる
マルコ「楽にしてろよい。悪いようにはなんねぇ」
いつもの3倍時間をかけて扉に手を掛けあける
ーー途端に雅楽が鳴り響く
貴女「わっ！？」
左側の彼女を支え目を白黒させている"新婦"をおれたちの父の元へゆっくりと誘う
マルコ「楽しめよい」
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
ハイビスカス(赤)【勇敢】
かすみ草【永遠の愛】【清らかな心】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
