第166話 ロード ページ18
響くオヤジの笑い声と、ドッタンバッタンと揉みくちゃにされながら妬みとも祝福とも捉えられる言葉を投げかけられ、酒を掛けられるマルコを呆然と見る
え？
これ、私がオヤジにメッ(物理)される話じゃなかったの？
途中からマルコがメッ(物理)される雰囲気になって焦ったら今この状態で…
Now Loadingの文字が頭の中をぐるぐる回る。処理落ちしそうだ
白ひげ「セラ」
そんな使い物にならない頭をぽん、と撫でたのはもちろんオヤジで
白ひげ「マルコでいいんだな？」
貴方「マルコが、いいんだよ」
その言葉に間髪入れずに答えればオヤジはまたグラララ！と笑ってわしゃわしゃと頭を撫でられる
白ひげ「だからおれは言ったはずだぜ？おまえはまだまだ幸せになると」
何時だったか、幸せだとオヤジにこぼした事があった
その少しあとに優しく頭を撫でられて"お前は未だ未だこれから幸せになれる"と言われたのだ
白ひげ「先に逝くかもしれねぇなんてそんな小さな事で下を向いてちゃ切ねぇだろ？お前の好きな海と空は顔を上げなきゃ見えねぇモンだぜセラ」
海と空の境目のその模様が好きだ
朝焼けや夕焼けに染るその景色が、この船の声が
貴方「ありがとう…オヤジ…、」
精一杯腕を広げてオヤジの腕に抱きつくと更に笑い声が増える
この幸せがずっと続けばいいと思ってしまうのは
その願いが遠くない未来に崩れてしまうと知っているのに願ってしまうのは
私が浅ましいからだろうか
机の引き出しの天板に隠したビブルカードは私が予知したそれよりも遥かに早い速度で小さく、小さくなって行っていることを
オヤジも
マルコも
兄さんでさえも
私以外の誰も知らない
あのころの計算ならあと3年か4年くらいだけど今の減り方だと2年持つかも怪しい
それでも、私はマルコに嘘がつけなかった
嘘と隠し事は違う
嘘はそれを真実にするためにさらに嘘を重ねていかなければならない
家族に、好きな人にそんな非道なことはしたくなかった
隠し事なら、誰も悲しまない、誰も傷つけない、誰にも…、マルコや兄さんに嘘をつかなくていい
だから、ずっと私は私の命の終わりが想定よりも早いことを誰にも何も言っていない
第167話 新年→←第165話 やってみたかった 白ひげside
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セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
