第165話 やってみたかった 白ひげside ページ17
おずおずと、それでいて真剣な目でおれを見上げてくる末っ子に随分コイツも心を開いたと感心を禁じ得ない
もっともその心を開かせたのはエースの心を開いた張本人でもあるから血は争えねぇのかもしれねぇ
だが、娘を頑なに作らなかったおれだが、もし娘にしたいと思った無鉄砲な考え無しのじゃじゃ馬が現れて、ソイツがそれこそ
貴方「オヤジ…、私、マルコとッ、け、けっっ、こっんっ、したいの、お願い、」
…こんな風に結婚の二文字に照れくる海賊らしかぬ初心な反応を見せながら真っ赤な顔で嘆願してくれば
お前が選んだ男なら、と信頼の置いている息子であるマルコなのなら、と笑って頭の一つや二つ撫でてやりてぇ、が
こういう場面で親父がやりてぇことなんざ1つしかねぇだろ？マルコもコイツらもそれがわかってるからマルコは神妙な顔をしているしコイツらは笑いをこらえるのに必死、という顔をしているのだ。最もおれもいいぞ、と笑ってやりたいのを我慢しているのだからそれなりに顔は強ばっているだろうが、それに反してセラは狼狽えつつも少ししょげつつ、それでもしっかりとおれを見上げてくるもんで
全く可愛い娘を持つと苦労する
白ひげ「マルコ…」
マルコ「おう、なんだよいオヤジ」
え、なんでマルコ？と言いたげな素直な末っ子
白ひげ「覚悟は出来てんだろうなァ」
マルコ「当然だよい…妹に手を出しちまったのは事実だしねぃ」
ナースは兎も角恋愛に口出すほど野暮な親父じゃねぇが、マルコも大概この状態を楽しんでいるのだろう…が、隣のセラは途端に真っ青になる
貴方「ま、待って！マルコ、なにか処罰を受けるとか、ないよね？そんなの嫌だよ！オヤジ、お願い、私が、私がその、好きだって言ったの！だから、」
くるくると回る口をおれの目の前でマルコが塞ぐ…全く見せつけてくれる
エースが端の方で少し怒気を見せているのもシスコンのアイツらしい
マルコ「大丈夫だよい、おれを信じてくれセラ」
こういう耐性のないセラは今度は真っ赤になってしまった顔で口を無意味にパクパクとさせるだけだ
おれはニヤリと笑ってやり
白ひげ「覚悟ができてるなら上等だァ！」
マルコの首根っこを掴み一瞬この息子も随分と重くなり大きくなったものだと感慨深いものを感じながらおれの真正面にわらわらと集まっている集団に向かって投げつけてやると途端に
おれ達の妹がー！だとかチクショゥー！だとかの声とともにマルコが揉みくちゃにされて行く
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セラ(プロフ) - りょくちゃさん» そんなっ文才も何も無いのにッありがとうございます！不定期更新で申し訳ないのですが頑張ります！ (2022年11月16日 21時) (
レス) id: 644a1241d8 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 天才ですか？1番最初から見てきたんですけど、あの、最高すぎなんですけど？(())感想とか書くの初めてで、どう書いたら良いのか分かんないですが、とりあえず頑張ってください！！！＼(*⌒0⌒)♪応援してます☽︎︎.*·̩͙ (2022年11月14日 3時) (レス) @page6 id: 4cdf8f7710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セラ | 作成日時：2022年11月4日 12時
