【ワンピース】 SHAMBLes fifth.【トラファルガー・ロー】

WANTED 2 ページ36

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ある日、あまりの暑さに見せブラにジーパンという際どい格好をしたAが食堂でジュースの飲んでいると、その集団はやってきた




「Aお前、こんな写真どこで撮られたんだよ！！」

「え？何の写真？」

「うわっ、お前服着ろ！ここは男所帯だぞバカヤロー！」

「いや、こういうファッション」




ドタドタ、と食堂になだれ込んできたクルーたちが私に何かを突きつけて苦情を言ってくる

前にノーブラにパーカーを着ていた時も、この人たちは血相を変えて怒ってきた


なんだよ...別に貧相じゃないんだし、ファッションはもっと自由にいかないと




「服の話じゃねーよ！こ・れ！！」

「ん？んんん！！？」

「お前の手配書！こんな写真見つかったら船長に絞め殺されるぞ！！」




私の手配書が出てる...それも、額は船長と同じ5000万ベリー

クルーの一人からそれを奪って、やったー！とくるくる回っているとそれどころじゃないと叱られる


皆だって、私が賞金首になりたかったの知ってるならもっと喜んでくれてもいいのに




「私やっと賞金首に...」

「それは知ってるけど！」

「その写真！！」




写真と言われて手の中のそれを見ると、何という事だ

それは、先日訪れた島でベポとシャチと買い出しに行った時に"美人だね"と囃し立てられて撮られたものだ


その露出度の高い服を着てキメ顔をした私の後ろでは、シャチとベポが小さくピースを決めている




「これ！ただ囃し立てられて撮られただけなのに...」

「海軍はそうやって、手配書用の写真を集めてんだよ！」

「ううっ、こんなキメ顔が世に出回るなんて恥ずかしすぎる」

「そこ！？そんな服で街を彷徨いてたのがバレてみろ！主にバラされるぞ...シャチが」




騒ぎ出すクルーに船長も嗅ぎ付けてきたのか何事だ、と乗り込んでくる
私は咄嗟にその手配書を背中に隠した


もう既に出回ってるけど、今見られたら色々終わる




「A、今背中に隠したもんを出せ」

「いや別に...」

「早く」




船長の催促と怖い視線に堪えられずに、恐る恐る手配書を出す

大体、海軍写真部が騙して撮るからいけないんだ...手配書用ならもっとカッコ良く写ったのに


船長が手配書をじっと見る中でビクビクしていると、ポンと頭に手が乗ったのを感じた




「よく頑張ったな」




よしよし、と撫でてくるのは船長の手

その暖かい手に私は一気に喜びが溢れだして、船長に飛び付いた




「私、１日も早く船長に追い付けるように頑張ります！」

「あぁ、だがこの格好はいただけねェ」

「そ、それはファッションです！」

解熱剤とステロイド→←WANTED

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