Love even baby 4 ページ34
*
あれから、数日が経ってやっとAの精神年齢が7歳くらいまで成長した
始めの頃よりちゃんと自立しているし、全然マシだ
＿＿＿＿やっと、ドギマギしなくて済む
そう思った時と同時期に、ベビーブルーが次の島に一足先に滞在していることが分かった
「ベーポちゃん！」
「A、その呼び方くすぐったいよ」
船内を駆け回るAは、本当に7歳の子供のようで...見た目は23歳なのに、何故かイタくない
むしろ、大人の時にはしてこなかった甘えもあって可愛いらしいくらいだ
「ローくん、発見しました！」
「こらこら、船長って呼びなさいよ」
「ペンギンくんも見つけた！！」
7歳児のAはおれを、ローと呼ぶ
初めて呼ばれた名前が、こんな形でというのは少し不満だが...なんせ可愛い
全てが可愛らしくて、なんでも許せる
ペンギンをお母さんと慕ってくっつくAの腕を掴んで、その体を抱き寄せた
心は子供でも、体はちゃんとした大人
柔らかくて、細っこい体がおれの中に埋まる
「ローくん、寒い？」
「あァ、寒ィ」
「そっかぁ」
ぎゅっ、とおれの背中に回す手に力が入ったのを感じて、やっぱりおれはコイツが大事だと思った
0歳児でも、7歳児でも、23歳でも...
どんな年齢でも、おれはAが愛おしい
可愛くて、大切で、絶対に手放したくない
「船長！次の島、見えましたよ...行きますか？」
「あぁ、どのコイツも良かったがおれは一緒に戦えるような女じゃなきゃつまらねェ」
「戻ると良いですね、"切断屋のA"に」
ポーラータングを港の離れに静かに停泊させ、鬼哭に手をかける
どっか行くの、と騒ぎ始めるAの頭を一つ撫で、おれは自分でも珍しくニッと笑って見せた
「ちょっと狩りにな、すぐ戻る」
いってらっしゃい、と笑いながら手を振るAを背にこの島にいるというベビーブルーの根城を目指した
戻ると良いんじゃない
絶対に、戻す＿＿＿＿
奴等を瞬殺して船に戻った頃には
また口煩く「怪我してませんよね！」と詰め寄ってくる23歳のアイツに会えるだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 765人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aya(プロフ) - リクエストです。ドレスローザ編に入る前、ドフラミンゴの夢をみて怖がる夢主ちゃんにローが寄り添って心を落ち着かせるお話をお願い致します。 (2019年10月28日 10時) (
レス) id: 611a760f67 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - ルナさん» コメントと以前のリクエストありがとうございます！書きたいとは常々思っているのですが、番外編という枠では済まなくなりそうなので、別に連載という形になりますが少し考えてみます！ (2019年10月28日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - いえいえ、お気になさらず！ リクエストをありがとうございました！ それはそうと、スタンピードの夢小説は書かないのですか？ (2019年10月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 前回のリクエストにこたえてくださりありがとうございます！またリクエスト何ですがローが猫化する話をお願いします！夢主ちゃんがめちゃくちゃ可愛がっているときに効果がきれて二人共少し気まずくなる感じで！！ (2019年10月27日 22時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - リクエストをお願いします！ 夢主がシロクマ風のモコモコファッションをしてローを悶絶させるお話が読みたいです！ シロクマの耳が着いた帽子+白いモコモコワンピースでローがメロメロになった姿が浮かんだので…！ (2019年10月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年10月17日 0時
