Love even baby ページ31
*
ポーラータング号は月が煌めく静かな海にひっそりと停泊していた
波は穏やか、気温は少し低いけれど不寝番が辛いというほどではない
事件が起きたのは至極、穏やかなある夜だった
「フフフ、見てよこの大きなダイヤ」
「すっげ〜〜...!お前それどうしたんだよ!」
「今日ちょっと喧嘩したときに奪って来ちゃった、船長が欲しいもん適当に貰っとけって」
「こっちはルビーか?!これで一時は金に困らなくて済むな」
ふふふ、という笑いとぼんやりとした明かりが食堂から漏れる
悪い笑みを浮かべて、机の上に広げた宝石たちを眺める悪い大人が三人
私とペンギンくんとシャチは、今日手に入った宝石を明かりにチラつかせながら航海日誌に換金した場合の大体の値段を記録していた
ベポや他の皆は、もう寝ている
船長は多分部屋で医学書でも読んでるだろうから、静かにしないとバラされそうな気がする
「それにしても、こんな宝持ってる相手なんて相当強かったんじゃねェのか?」
「いや、居たのは下っ端だけだったし...なんせ私と船長億越えですから」
「よっ、切断屋!」
「フフン...でもね、一つ気になることがあって」
おふざけモードから、真面目な雰囲気になると二人もなんだよ、と興味を示してくる
昼間戦った下っ端は確かに弱かった
でも、"ベビー船長の手にかかればお前らなんか"と言っていたのを思い出したのだ
「ベビー船長ぉ?赤ちゃんか?」
「ちょっと、ふざけてる場合じゃないでしょ。何か聞いたことあるんだよね...ベビーって」
「今日はもう遅い、明日適当に手配書漁ってみるか」
ふぁ、と欠伸を噛み殺したペンギンくんが宝石の一つをツナギのポケットに突っ込んで部屋へと戻っていく
そろそろ日が変わる
寝不足は明日に響くし...と三人の宝石会合はお開きになり、それぞれがおやすみー、と船内へ消えていった
このときまでは、まだ普通だったんだ
起きていたのは、私たちと船長だけ
それなのに、誰も気がつかなかった____
この船に、私たち以外の誰かが乗っていたなんて
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aya(プロフ) - リクエストです。ドレスローザ編に入る前、ドフラミンゴの夢をみて怖がる夢主ちゃんにローが寄り添って心を落ち着かせるお話をお願い致します。 (2019年10月28日 10時) (レス) id: 611a760f67 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - ルナさん» コメントと以前のリクエストありがとうございます!書きたいとは常々思っているのですが、番外編という枠では済まなくなりそうなので、別に連載という形になりますが少し考えてみます! (2019年10月28日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - いえいえ、お気になさらず! リクエストをありがとうございました! それはそうと、スタンピードの夢小説は書かないのですか? (2019年10月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
有害君 - 前回のリクエストにこたえてくださりありがとうございます!またリクエスト何ですがローが猫化する話をお願いします!夢主ちゃんがめちゃくちゃ可愛がっているときに効果がきれて二人共少し気まずくなる感じで!! (2019年10月27日 22時) (レス) id: ee0db65bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - リクエストをお願いします! 夢主がシロクマ風のモコモコファッションをしてローを悶絶させるお話が読みたいです! シロクマの耳が着いた帽子+白いモコモコワンピースでローがメロメロになった姿が浮かんだので…! (2019年10月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RIOT(別垢にいみ) | 作成日時:2019年10月17日 0時