【ワンピース】 SHAMBLes fifth.【トラファルガー・ロー】

5億ベリーに惚れ直す ページ15

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「あ、A先輩〜〜！おこがましいかもしれねェべが、サインなんかちょっくら頂いても...」

「あ、いいよ」

「あ、ありがとうございますだべ〜〜！！」



お願いします、と差し出された色紙にすらすらとサインを描いていく
バルトロメオくんはとてもいい人だし、絵もついでにオマケしておいた




「はい！どうぞ」

「ぎゃ〜〜〜！！A先輩は繊細さが字に出てるだべ！絵も天才画家のように素晴らしい！」



バルトロメオくんは私のサイン色紙を手配書の飾ってある隣の額縁に並べた




「あの絵って誰だ？」

「え？船長ですけど」

「いや、上手っ！！でもなんかメチャクチャ美化されてねェ？」

「ありのままの船長です！」




美化じゃないです、と頬を膨らませれば麦わら屋さんは絵を指差して、チョーイケメンと笑い転げている

失礼な、元々船長はチョーモテモテのチョーイケメンです




「さ〜〜！どうぞご覧くださいだべ〜〜〜！」




改めて、飾られた手配書を一つずつ眺めていく



"麦わらのルフィ" 懸賞金5億ベリー

"海賊狩りのゾロ" 懸賞金3億2千万ベリー

"悪魔の子ニコ・ロビン"懸賞金1億3千万ベリー

"鉄人フランキー" 懸賞金9千400万ベリー

"ゴッドウソップ" 懸賞金2億ベリー



そして...

"切断屋A" 懸賞金 5億ベリー




「ご、ご、ごおく...！？」

「スゲーな〜、A！またおれと一緒だな！」



麦わら屋さんは嬉しそうに肩を組んでくるけど、それどころじゃない

私、とうとう船長と懸賞金が並んでしまった
船長はいつまでも私の先を進んで欲しいのに...！！クソ海軍め



船長に泣きついても、仕方ねぇだろとしか言わない
5億なんて、命をいつも狙われるんじゃないだろうか...もし不眠症になったらどうしよう




「不眠症になったら薬処方してやる」

「心のなか読まれた！！そして優しい！」




悔しいけど、船長がカッコ良すぎる

ぐぅ、と胸を抑えて悶えていると誰かがあ、と声を上げた
指を指しているのは...目をハートにした懐かしいサンジさんの写真



「サンジが...生け捕りのみ？？」

「なんだそれ」



生け捕り...なにか理由があるんだろうけど、今の私たちに知る術は無さそうだ

さぁ、甲板に戻ろうとしたその瞬間、大きく船体が揺れる



「きゃあ！！」



揺れに耐えられず、横に体が倒れようとすれば船長がしっかりと支えてくれた

何気ない、行動一つ一つに胸がうるさい位に高鳴る




「船長、ありがとう、ございます」




赤くなった顔で、船長を見上げれば彼の帽子の隙間から真っ赤になった耳がチラリと覗いていた

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