学園の王子に目付けられた！！4【stpr】

192話〇 ページ46

貴方side


るぅと「...ごめん」

『...ｲﾗｧ』


『口を開けばごめんごめんってねぇ...』

ﾊﾞｧﾝ！！

机を叩いて思いっきり立ち上がる

『あのねぇ！熱になって後悔するくらいなら最初っからあんたと一緒に寝ないわ！！』

『てかこれ風邪ひくなってわかってたし！』

『ごめんばっか言われてたら気分悪いの！』


るぅと「...ごmﾑｸﾞｯ」

『はい、“ごめん”禁止ー！』

るぅとくんの口を抑えてこういう

『ごめんより、ありがとうって言って貰えた方が嬉しいんだよ』

『私だけじゃない、みんなきっとそう思ってる』

るぅと「...ぷは」

手を離すと、るぅとくんは深呼吸してこう言った


るぅと「そっか..そうだよね」

るぅと「A、隣にいてくれてありがとね」




『...なんかいざ言われたら照れるわ』

るぅと「うん、僕も恥ずかしい」

何だかおかしくなってしまい、2人で笑い合う

『ふふ、食べよ！冷めちゃう』

るぅと「そうだね！」

ーーー

るぅと「ｽｩ...」

『...』

隣で穏やかな顔をして眠るるぅとくん

『...愛華さん、ねぇ』

同じクラスな以上、絶対に関わらないってことは出来ない

何か、解決策があればいいんだけど...

ーーーその頃ーーー

莉犬side

「愛華ちゃんって、莉犬くん達の幼馴染なの？！」

愛華「うん！」

莉犬「...」

昨日、Aは愛華に水をぶっかけられたと言っていた

まぁ、帰ってきた時のAの状態からして事実なんだろう

もも「...ねぇ、莉犬くん」

莉犬「あ、ももちゃん」

Aと友達になって以降、かなりサバサバした感じになった

普通に今の状態なら好感持てる

もも「あの子、本当に幼なじみなの？」

莉犬「あぁ..うん」

もも「へぇ...Aちゃんは？」

莉犬「風邪ひいて休み」

もも「また？！」

ほんと、どんだけ風邪ひくんだよ...

もも「...もしかして、既にもうなんかされた？」

ほんと、勘がいいなぁ

莉犬「..実はね、昨日Aに水ぶっかけたらしくて」

もも「はぁ？！」

莉犬「ちょ、声でかいって...！」

俺の注意を聞かず、ももちゃんは拳を震わせた

もも「転校してきた時から性格悪そうなやつとは思ってたのよ..！やっぱり、私の目に狂いはなかったわね！」

莉犬「初日から思ってたんだね...」

もも「そういえばるぅとくんは？りりがいないって言ってたんだけど」

莉犬「あぁ、るぅとくんも風邪ひいて休み」

もも「...もしかして生徒会室に病原菌が漂ってるとかないよね？」←

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