番外編ぁ鼠Чside〜 ページ26
私には、重岡の気持ちが
痛いほどわかる。
やって…私は、小瀧が好きやから。
「はぁ…どないしよ」
『何が〜?』
そう言うAの右手の薬指には、
ピンクゴールドのリングが輝いてる。
神山から貰ったんやって。
心底幸せそうに言うてたわ。
「お前は幸せもんやな〜、ええなぁ…」
『んふ、だって彼氏は智くんだもん』
「はいはいバカップル〜」
私も小瀧とこうなれたらなぁ…なんて。
バカップルとまでは思わんけど、
もし小瀧が彼氏やったら、
きっと幸せなんやろうなって思う。
藤「へ〜ぇ、望が好きなんや」
「へっ!?」
藤「ふはっ、おもろ笑」
「なっ、なんで?」
藤「見てたら分かった〜」
“ ええよ、協力したる ”
そう言った彼の顔が悲しそうだったのは、
すぐ気づいた。
ごめんね。私はAみたいに鈍感やない。
せやから、私に好意を持ってくれとるのも
薄々感づいてた。
それが一番辛いって、
片想いしてる私なら分かってるはずなのに…
気づかないフリをする自分がいる。
「ええの?」
藤「ええよ〜。そのかわり、
俺のワガママ一つだけ聞いて?」
「分かった」
はい!交渉成立〜!なんて言ってる
藤井の強さに、罪悪感が募る。
でも。自分を犠牲にしてまで協力してくれる
藤井の想いを無駄にしたない。
だったら…
「頑張ってみようかな」
自分に、素直にならなきゃ。
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凛憧(プロフ) - mさん» ご愛読、ありがとうございました! (2017年8月10日 13時) (レス) id: ba266bdcdc (このIDを非表示/違反報告)
m - 完結おめでとうございます!!凄く素敵な作品でした(*´ ˘ `*) (2017年8月10日 12時) (レス) id: eaf0e87e13 (このIDを非表示/違反報告)
m - すごく面白そうな作品ですね!更新楽しみにしてます! (2017年7月31日 17時) (レス) id: eaf0e87e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜憧 | 作成日時:2017年7月31日 8時