▽7 不機嫌すぎやしませんか ページ7
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『ただーい、うぐっ、…ま』
「遅い」
『痛い』
「黙れ」
『なんで？』
おかしいだろ。おい。
教室に入る。
なんとなく「ただいま」って言ってみたくなる。
いざ「ただいま」を言ってみる。
言えない。痛い。黙れって言われる。
ねえ、なにこれ。
私なんも悪いことしてないんだけど？
『いっ、たいっつの！』
ぐっと掴まれた首根っこ。
思いっきり振り払って睨みつければ、大して悪びれることもなく、すました顔をするから。
イラッときてつい声が大きくなる。
なんなんだ。
重岡くんといい藤井といい、私の高校生活は意味不明なことばかりなのか。
それもそれで悲しい。嫌だ。
『ったく、なにいきなり。
まさかお昼食べなかったこと怒ってんの？』
「それ以外に思い当たる節あるん」
『ないから言ってるんでしょ』
「ふーん」
最近の藤井はよく分からない。
と言っても、入学式から後だけど。
…二日だけか。最近って言えないな。
「誰と食べてたん」
『え？』
「昼」
『あー、』
ふと頭を掠める重岡くんの笑顔。
なんか、言いたくないなあ。
『隣のクラスの子。
なんか廊下でばったり会ったから、流れで』
「…嘘やろ」
『う、そじゃない』
「朝の彼奴？」
『いや、違う！！』
あ。やべ。大きい声で否定しすぎた。
これじゃあ「そうです！」って言ってるようなもん。
なにやってんだ私。
『あ、はは、いや、違うよ？うん。
朝告白してきたあの子じゃないって』
「あっそ」
『やだなあ、藤井、もしかして私が取られるかもとか思ったわけ？』
「…せやったら悪いか。アホ」
『……え？』
少しの間流れる気まずい雰囲気。
いや、あの、…冗談、だったんだけど。
「なーんてな。アホちゃう。
こんなんに騙されるお前も大概やな」
『なっ、びっくりさせないでよ！』
ぱっと表情を変えて馬鹿にするように笑った藤井。
相変わらず返しがムカつく。
「…」
だけど、あの悲しそうな、もどかしそうな顔が少し、いや大分気になってしまう。
『藤井？次移動だよ。なんで座ってんの』
「え。ああ、おん」
藤井の心が、いまいち読めない。
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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