▽6 彼との中庭 ページ6
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「わあ、めっちゃええとこですね！」
『まあね。でも大抵の人は知らないんだよ。
普段は日当たり悪いし風通しも良すぎるからさ』
あれは、きっと一年生の夏。
″「…誰」″
藤井と出会って、意気投合して。
行動を共にしているのは、あの夏があったから。
思い出せば懐かしい。
あの頃は藤井も尖ってたっけ。
今は黒に落ち着いたものの、金髪やら茶髪やらピアスやらとやりたい放題。
うん。大分落ち着いた。
だって今は黒髪に星のピアス一つだけだもん。
『お昼だけいい感じにあったかくなるの。
風通しはまあ、変わんないけど』
はしゃぎ回る重岡くんに笑みが零れる。
本当に、可愛いなあ。
「A先輩！」
『なに？』
「これからも、一緒にお昼食べてもええですか？」
『あ、あー、えーっと』
うっ、そんなキラキラな目で見ないでくれ…
『じ、実はさ、私いつも同級生と一緒に食べてるの。
だから一緒にはちょっと、無理っていうか、その…』
「ほなその先輩も一緒に食べましょ！」
『…ん？』
おいおいおい。置いていかないでくれ。
会話についていけないよ重岡くん。
ていうか成り立ってる？
会話成立してる？これ。
「俺、その先輩とも仲良うできますから！」
うん、成り立ってない。
なんでその、「なになにできますからお願いします」っていう言い方なの？
小学生か。
『いや、あの、重岡くん？』
「A先輩と食べたいんです。
…やっぱり、あかん？」
『っ、や、…き、聞いてみるね』
なにが「聞いてみるね」だ。
藤井が不機嫌になるの丸見えなのに！なんで！
なんで「あかん？」の破壊力に負けたの私！！
喜ぶ重岡くんを苦笑いでしか見ることができなくて。
心配されたから、慌てて否定する。
だって、いくらなんでもそんなこと言えない。
「先輩！食べましょ！」
『…うん、そうだね』
ニコニコ笑う重岡くん。
その笑顔にキュンとしたのは、藤井にも秘密。
「A先輩のお昼、美味しそうですね！」
『そう？』
「自分で作ったんですか？」
『まあ、一応』
「ええ！！めっちゃ料理上手やん！」
重岡くんとの楽しい時間、はっきり言って、独り占めしたくなったんだもん。
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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