▽27 小瀧の気持ち ページ27
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「なあー」
『なに小瀧』
「なんでまだ小瀧なん？望って呼んでや」
『ご丁寧にお断りさせていただきます』
「なんでなんー…って、ちゃうねん。
しげ！彼奴なんや最近付き合い悪なってんけど」
『私に言われても』
「A先輩でも知らんのー…？
ほんならそんなん誰も知らんやんかああ」
『うん、そうだね。うるさい』
あれから更に二ヶ月経って、今は七月。
長かった。
もう異常なくらいに長い二ヶ月間だった。
だって、さ。
「彼奴、放課後なにしてんねやろな」
重岡くんと会わない日々が、二ヶ月だもん。
『文化祭の準備とか忙しいんじゃない？』
「んなわけ。しげ買い出しやったし、もう役目終了。
放課後予定ある言うてずーっと準備も出えへんし」
『…ふーん』
「なあ、予定って先輩ちゃうん？
前はよう一緒に出かけたりとかしてたやん？」
『重岡くん、もう私のこと好きじゃないと思うよ』
「……は？」
『言われちゃったんだ、二ヶ月前に。
あと三ヶ月想えるか分からない、って』
もう、三分の二を過ごしてる。
今さら無理に決まってるよね。
「なんなん、それ」
『本当は少し寂しいんだけど、ね。
重岡くんとの放課後、当たり前になりつつあったし』
当たり前に、しなきゃよかった。
なんで今さら。
この二ヶ月間、ずっとなにも思わなかった。
寂しいと思うことさえ、なかった。
…それなのに。
「…先輩、」
『っ、ごめん、変だよね。
こんなの、いつもの私じゃないよね』
「なあ、しげやないと、どうしてもあかんの？」
『え、』
「俺本気やで。
俺の方が我慢させへんし、絶対笑わせられる」
『いや、小瀧？』
「今の先輩、見てる方が嫌やねん。
俺やったらそんなつらい顔、ぜっったいさせへんし」
我慢、してたのかな。
「なんの修羅場？これ」
『あ、藤井、』
ずっと、ずっと。
「やから、考えといてな？」
寂しさも悲しさも、全部。
仕方ないことだって割り切って、自分が悪いんだからって言い聞かせて。
本当は、今も会いたくてしょうがないのに。
『ふじ、い、』
「なんで泣くねん」
『重岡くんに、会いたいっ、』
会いたい。話したい。またあの笑顔を見せてほしい。
二ヶ月間、ずっと我慢してたの。
会えなくてもいい。
でもそれなら、離れてた訳を聞かせてよ。
「…やっと本音言えたやん、A」
黙っていなくなるなんて、酷いじゃん。
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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