▽12 気遣いまで甘すぎる ページ12
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『ごめんね、送ってもらっちゃって』
「近いんで全然大丈夫です」
『ふふ、ありがとう。また明日ね』
「はい！また明日！」
重岡くんの後ろ姿を見つめながら、左手を右手で包むようにしてぎゅっと握る。
口元で固く握った手。
照れ、なんてもんじゃなかった。
『…ダメダメ、私は憧れてるだけなんだから』
激しく頭を横に振っても、消えない香り。
そのくせ、時間が経てばすっと消えてしまって。
掴めない感じは、彼に似ている。
『好き、か』
恋なんて無縁の人生。
なにがどうなって「好き」になるのかなんて、私には分かるはずもなく。
ただただ重岡くんからの甘い言葉に、振り回される。
車道側歩くなんて、もう少女漫画だよ。
『あー、分かんないよー…』
ドキドキするのも、重岡くんに限ったことじゃない。
藤井にだってしたことはある。
要は、免疫がないってだけなんだ。
『高校最後くらい、青春したいなあ…』
相手が誰でもいいってわけじゃないけれど。
それでも、私だって恋愛の一つや二つ経験してみたいもん。
例え後輩だって、可能性的にはあるもんね。
『…って、なんで私は重岡くん前提なんだ』
とんでもなく恥ずかしい。
誰に見られているわけでもないのに、恥ずかしくて、いそいそと家に入った。
″「また明日」″
…少し、明日が楽しみかもしれない。
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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