▽11 重岡くんとの帰り道 ページ11
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『重岡くん、重岡くん起きて』
「ん、…？」
『最寄りついたよ。降りなきゃ』
そう伝えると、驚いたように飛び跳ねる重岡くん。
とは言え、まだ眠たそうな重岡くんを少し引っ張って出口まで催促する。
「え、なんで先輩も…」
『私の最寄り駅、重岡くんと同じ』
「え、嘘やん！？」
『言おうとしたら重岡くんもう寝てたんだもん』
まだ騒がしさの残る駅のホーム。
『送るよ。家どこ？』
「いや、なんでですか。
先輩女の人なんやから普通に送りますよ」
でもそんな騒がしさなんて聞こえないくらい、自分の心臓の音がうるさい。
きょとんとしてそんなこと言わないで。
どうしようも、なくなるから。
『だ、だけどさ、重岡くんも用事とかいろいろ…』
「…俺が送りたいって理由でも、ダメですか？」
真剣な顔で、重岡くんが問いかける。
電車の中のときみたいに、体が熱くなった気がした。
『っ、えっと、重岡くん？』
「A先輩が好きやから、心配。
俺が送らな、先輩一人で帰るやないですか」
先輩かわええから、そんなの絶対あかん。
そんなこと言うくせに、顔は真っ赤。
でもそんな不完全なところが重岡くんらしい。
そこまで言われたら従う他なくて。
重岡くんの言葉に素直に甘えた。
『重岡くんは家どこら辺なの？』
「んー、ざっくり言えば小学校の近くです」
『あ、そうなんだ。
じゃあ私の家から歩いて十分くらいだね』
「先輩は？」
『私の家は多分、中学校が一番近いかな。
これと言って目印のものもないし』
「ほんまや。十分くらいですね」
お互いの手の甲がこつんとあたる。
手を繋ぎたい、なんて。
恋愛初心者には憧れが多すぎて困る。
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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