−2−え……私の幼馴染が呪ってたんですか…？【乙骨憂太】

✿ ページ32

『私は確かに従弟が好き。とは言え、それは真希ちゃんや里香ちゃんに向ける好きと同じ。友達として…仲間として好きってこと』

「……………」

『でも、私が恋愛としての意味で本当に好きで愛してるのは………憂太、お前だけだ。だからさ、そんな心配しなくても大丈夫。他のやつに目移りなんてしないし、ある程度は自分の身だって守れる。私が憂太を残して死ぬわけないって知ってるでしょ』




そう言いながら憂太の頬に手を添える。里香ちゃんという最愛の人を失った過去があるから不安になるのかもしれないけど、大丈夫。私はまだ生きている。……なんなら呪術師辞めたことで生存率が上がってる気すらしますね。




『これからは生きる世界が違うから簡単には会えないと思うけど、もしまた再会したら、その時は……………』

「その、時は？」

『………呪術師として、一生隣で生きて生きて生き延びてやる。というか嫌だっつっても離れてやんねー。地獄の果てまで追いかけてやっからな』

「…あはは、なんかAちゃんらしいね」




「その約束、絶対だからね？っていうか僕こそ離してあげないから」と小指を絡めて約束する。自ら呪術師リターンズ☆フラグを立てた気もすっけど、その時はその時だ。未来の自分に頑張ってもらおう(他人事)



そして何となく時計を見て………




『ヤッベ！新幹線の時間ギリギリだ！！』

「伊地知呼ぶ？」

『呼ぶ(即答)』




ごめんな伊地知さん、呪術師辞めたってのにこき使って…。今度菓子折りを……あ、その今度がないじゃん。うわどうしよ。とりあえず胃薬でも渡しとこう(適当)




伊地知さんの運転する車に荷物と共に乗り込むと、見送りに来てくれた皆に叫んだ。




『また会おうね！！！』




そして私は仙台行きの新幹線に向かって旅立って行った。









(あ、伊地知さん。これお礼の胃薬)
(はい！？(何で胃薬………))

そして本編へ………→←✿

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