−2−え……私の幼馴染が呪ってたんですか…？【乙骨憂太】

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心の中で幼馴染にすまんなと謝りつつショッピングモールを散策する。まあ憂太が逆ナンされてたの集合場所の近くだし、真希ちゃん辺りがきっと助けてくれんだろ、たぶん(絶対とは言ってない)



欲しい物も全部買っちゃったし、しばらく暇だなーとか思いながら(ただし絶対助けには行かない)歩いていると。




「ねーねーオニーサン、1人？暇そうだねー」

「お姉さん達と遊ぼうよ〜」




………また逆ナンかよｯｯｯ(地団駄を踏む音)

何っで今日はこんなに逆ナン現場を見なきゃなんねーんだッ！逆ナン日和なの！？可笑しいな今朝見たニュースのお天気お姉さんは「今日は快晴になるでしょう」としか言ってなかったんだが。



皆さんお察しの通り、私は恋愛経験が0に等しい。だからナンパされたことは疎か、告白すらされたことがない。というか、そもそもクラスの男子に顔を覚えられてた自信がない。たぶんこれ影の薄さが原因だわ。いや、多分どころか九分九厘原因それだろ。



だからこそ、逆ナンされてる腹立つヤローはどんくらいイケメンなんだ？お？と野次馬根性でお姉さんの後ろから覗き込み………




『…………………………』




即座に目を逸らした。



いや大丈夫だ落ち着け自分、向こうには私だとバレてないはずだ。でもハッキリ目が合った………のは気のせいだ気のせい！！私の幻覚だなだって最近疲れてるしきっと絶対多分そうに違いない(小声＆早口)



足早にその場から逃げ出そうとすると、絶対逃がさないとでも言うようにガシッと右腕を掴まれる。振り払おうとするも、力が強すぎて振りほどけない。……………詰んだ。



顔面蒼白になりながら、ギギギ……と効果音の付きそうな感じで恐る恐る掴んだ犯人を振り返った。




「Aさん、何自分だけ逃げようとしてるんですか」

『め、恵……………』

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