3/赤ちゃんに外堀を埋められる【REBORN】

お迎え ページ8

自宅に帰ると、母親がお節を食べていた。
きっと私の分でもあったんだろうけど、たぶんあれは1人で完食する気しかない。


母「あ。おかえりーA。そしてあけおめー。」

A「あけおめ。」

リ「家族では略すんだな。」


サラと会話に入ってくるリボーンくん。

もうわかってるけど、リボーンくんが「送る」っていうのはそういうことなんだよ。
さっきお年玉貰ったし、別にいいけど。


母「初詣どうだった？」


と、母が聞いてくるので「別にふつうだったよ。」と答えた。

ふつうだった、というか
リボーンくんが何やら問題に発展しそうなもめごとを起こした気もしなくないが、もはや何もツッコミたくないだけなんだ。察しろ、感じるんだ。


A「で。リボーンくん。」

リ「ん？」

A「いつ帰るの？それとも泊まるの？」

リ「Aが一緒にいてーなら仕方ねーな。」


一言もそうは言ってないんだよ。

あれかな？
聞き方が悪かったのかな？


A「いつ帰るの？」

リ「ずっと傍にいてやるから安心しろ。」

A「…帰ってもらってもいいかな？」


まあ、私がなんと言おうともリボーンくんが退かないのは分かっているし。
というか、分かってて聞いたとこもあるし。

別にいいんだけど。慣れたから。



ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


家にチャイムが鳴り響く。

母をチラと見たが全く反応しない。
おそらく、立っているあんたが行きなさいよ。ということでしょう。


A「はーい。どちらさま・・・」


「あー…あけまして、おめでとう。」


ガチャと扉を開くと、そこには少し照れ臭そうな山本くんが立っていた。

…え。
好き。


「…おい無視すんな。」

A「いたんだ。」

獄寺「あ”ぁ？！なんならこいつ(山本)よりも前に立ってんだろうが！」


少なくとも私の目には山本くんしか映らなかった。


チラッと山本くんに再び目を向けると、今度は眩しいくらいの笑みで私の頭をぽんぽんした。

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