3/赤ちゃんに外堀を埋められる【REBORN】

畜生 ページ33

このまま出さない方が余計に恥ずかしい思いをしそうなので、はいっ！と諦めてチョコを渡した。


リ「お。洋酒入りか。」

A「赤ちゃんだけど…まあ大丈夫かなぁって。いける？」

リ「ああ、好きだぞ。さんきゅーな。」


にっ、とリボーンくんが嬉しそうに受け取ったのでチョコ選びは失敗していなかった。良かった。

…そういやビアンキお姉様のチョコとかどうするんだろう。
同じ家に住んでるなら逃げ場ないよな。


リ「ああ。深刻な問題だ。」

A「心を読むんじゃない。」

リ「A。」


…聞いてんのか。

リボーンくんの目は切実だった。
「来いよ。」…と。


A「ええ…。」

リ「ちなみに京子たちは今ツナの家にいる。つまり、ビアンキと一緒に作ってるんだ。」


それつまり沢田くんがもれなく死ぬよね？

いやそれもあるけど、あの家にはランボくんとイーピンちゃん、ふぅ太くん…。


リボ…

いやこの人は大丈夫だ。


A「でも私が行ってもどうにもならないよ。」

リ「面白そうだろ？」


リボーンくん…。

やっぱ中身畜生じゃない…？
ビアンキさんはリボーンくんのためにやってんのに、それすら面白いってか。


まあ、どうせ家帰ってもその後の用事なんてないし、ちらっと覗いて帰ろうかな。

ちょっとくらいならいいか。


A「んー、まあ。ちょっとくらいなら…」

リ「よし、行くか。」


ぴょんと机を降りたリボーンくんを先頭に、後を続いて教室を出ようとしたとき、獄寺くんの声が後ろから聞こえた。


獄寺「あっ…リボーン、さっ…待って！」


女子に揉まれすぎて苦しそうな声だ。


A「…呼んでるよ。」

リ「あいつも男なら女ぐらい対処できねーとな。」



やっぱり畜生じゃんか。
まあ普段の行いだよね、私が助けない理由としては。

安らかに眠れ。

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