【鬼滅の刃】鬼になんてなりたくない〜第三章〜

＊＊歌いたかった ページ49

真響 「っ.....」



私の人生はっ....ここで終わった....



歌うこともできない.....普通に歩くこともできない......



親戚も、体が不自由になった私を面倒を見るのも嫌がった



結果的にお金を払ってお手伝いさんを雇うしかなかった.....お金はどんどん減っていく



もう....１年も持たないだろう....



真響 「っ....っ....！！！」



死にたいっ....こんなの生きていても意味がない....



魘夢っ.....何であの時最後まで私を殺さなかったんだっ....！！



許さないっ.....絶対に許さないっ！！！



湊 「泣かないで？キミに涙何て見合わないよ？」



真響 「っ......！！！」



屋敷のベランダで月を見上げていたら、突然見知らぬ少年が現れた



真響 「っ....！！！」



叫びたいけど、当然声が出ない



湊 「でも泣くのはしょうがないよね.....鬼になった弟にこんなにされちゃうんだから....」



鬼....？



湊 「キミの弟はね、僕のお兄ちゃんの手によって鬼にされちゃったんだ！だから君たち家族を襲ったんだ.....家族は栄養になるからね？」



何言ってんのこの子は...急に現れて....



でもあの時の魘夢の姿....化け物だとしか思えない.....



湊 「ねぇ、君はこのまま人間として生きたい？きっと君はこのまま見殺しになってみじめに死ぬ....嫌だよね？」



嫌に決まっているっ.....でもっ....それしか私にはっ......



湊 「鬼になるつもりはない？鬼になればキミの声ももとに戻るし.....足も生えてくる....いい話じゃない？」



鬼....魘夢みたいになるってこと.....



あんな化け物にっ....




でもっ...私には....もう死ぬか化け物になるかしか道はない....




真響 「っ.....」



私は....鬼の少年の手を取った.....



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〜現在〜



あれから私の人生は最高だった....人を喰らわないといけなかったけど......歌は前よりもうまくなって....足も生えてきた



魘夢にも再開したけど.....その頃にはあの時の記憶は消えていた....



弟だって言うことは覚えていたけど




でも....私の人生もここで終わる....



あーあ...もっと歌っていたかった....みんなに聞いてもらいたかった.....



スミレ 「.......」



鬼狩りの顔が....涙を流しながらこちらを見ている

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